不安感受性が高い人ほど「運動を避ける傾向」があると判明 - ナゾロジー
カナダ・ダルハウジー大学(Dalhousie University)の最新研究で、不安への感受性が強い人ほど、日常の身体活動レベルも低下していることが明らかになりました。
こうした人々は特にスポーツのような激しい運動と最も縁遠くなるとのことです。
研究の詳細は、2023年9月19日付で学術誌『Mental Health and Physical Activity』に掲載されています。
- 簡単に言えば、不安感受性の高い人ほど日々の身体活動が少なく、不安感受性の低い人ほど身体活動が多くなる傾向にありました。
- 不安感受性の高い人は、健康メリットの大きな高強度の運動と縁遠くなることで、余計に心身の状態を悪化させるリスクが高くなると考えられます。
- 運動の効用
その一方で、過去の研究では、高強度の運動を自発的に行うことで不安レベルを低下させられる可能性があることが示されています。 - 運動をしないから不安感受性が高くなっているのか、不安感受性が高いから運動しなくなるのか、この点はまだ明確には言えないかもしれません。
いずれにせよ運動が精神的な健康に良い働きをすることは数々の研究から示されています。
研究主任の一人であるクリス・デウルフ(Chris DeWolfe)氏は「日常的な身体活動レベルが低い人ほど、運動から得られる心身へのプラスの効果はより大きなものとなるでしょう」と指摘しました。
日常的に心配や不安を感じやすい人は、意識してランニングやスポーツを取り入れてみることで、心身の健康を大きく改善できるかもしれません。
ちょうど『ストレス脳(新潮新書)』という本を読んでいたのですが、運動がストレス、うつを改善されるということについて書かれておりました。