「会社はいろんな制度や投資教育を用意してくれている。せっかくの機会を生かさずに資産運用に無関心でいるのはもったいない」
そうしたステップを踏んでも新卒社員が資産運用に関心を持つ価値があるのは若い世代には強い武器があるからだ。それは「時間」だ。
「短期的な株価下落を過度におそれずに、長期的な視点で成長性の高い資産に投資したらどうか」と助言する。
熊氏が毎月3万円積み立て投資した場合の25年間の資産の伸びを、1989年10月末から月ごとに計算したところ、米国株や世界全体の株の値動きを示す株価指数に投資したケースが、値動きが小さい国内債券などをどのタイミングでも上回った。
900万円の元本に対して、米国株は調査期間の平均で3500万円強に、全世界株で2600万円強に膨らんだ。