90s生まれミレニアル世代のメモ帳/備忘録

アメリカ東海岸の片隅から、読んだ記事や本で気になった箇所をメモするブログ。

記事メモ: 楽天・三木谷会長の英語にツッコむ日本人の本末転倒

日経ビジネスの記事:

この記事の著者の河合薫さんは英語を話す時、アメリカ人の前では緊張しないのに、隣に聞き耳を立てる日本人がいるとやたらと緊張するそうです。

それは「帰国子女のわりには、発音が悪い」「帰国子女のわりには、文法がおかしい」と言われる気がする(米国の南部なまり)からだそうで、面と向かって言われたことはないものの、他の人をそうやって批判する日本人を見てきたからだそうです。

(Wiki: 千葉県出身。小学校4年生から中学校1年生までをアメリカ合衆国アラバマ州で過ごした帰国子女である[1]。)


楽天三木谷浩史会長兼社長が、「英語の社内公用語化」を発表した時にも、三木谷氏自身の英語力を疑問視する意見がネットで上がっていた。

 「ジャパニーズイングリッシュ」

 「発音悪い」

 「原稿を暗記したのでは?」

 きっと完璧なアクセントと発音と文法で話せる日本人たちが、恐らく完璧な英語をお話しになる方々が、あーだこーだと言っていたのだろう。

 多少なまっていようと何だろうと、いいじゃないか。通じればいい。そう思うのだが、ビジネスの世界ではそうではないらしい。きれいな発音、アクセント、完璧な文法で話さないと、たちまち“嘲笑”の的となる。

 「私もね、若いころはうまくしゃべろうとか、気の利いたことを話そうとか、必死にテクニックに走っていました。でもね、今やっと話に必要なのは、そんなことではなかった、ということに気がついたんです」
(中略)
 「分かりやすい言葉で、分かりやすく話すことが一番大切なんです。そのためには、自分の足で歩いて、自分の手で触って、自分でにおいをかいで自分の身体で体験するしかない。体験を通して知ることは、人格を磨いていくことにもつながります。世の中いろんな情報があふれていますけど、自分で体感してほしいと思います。テクニックだのアクセントだの話し方だの、関係ないんです」

日本人は日本人の英語に厳しいだけでなく、日本にいる外国人の日本語にも厳しいのだ。

 もし、企業が外国人留学生の採用を増やしたり、社内で英語を公用語化したりする目的が、世界と、世界の人たちとの壁をなくし、コミュニケーションを円滑にすることにあるならば、最低限の日常会話ができるレベルの日本語力や英語力があれば十分だろう。

 正式な交渉でもあるまいし、英語の弁論大会でも日本語教師になるための面接でもないわけで。コミュニケーションが取れればそれでいいじゃないか。