90s生まれミレニアル世代のメモ帳/備忘録

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山崎元がん保険はいらない、実際に自己負担は14万円で済んだ。大江さんは22万円の自己負担

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個人投資家の道 2人の先達が教えてくれたこと:日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD153DV0V10C24A1000000/

山崎さんの近著「難しいことはわかりませんが、お金の増やし方を教えてください!」(文響社)によるとがん闘病の費用は約235万円だが、うち自己負担の差額(個室の高い)ベッド代が160万円なので純粋な医療費は75万円。しかも高額療養費制度や健康保険の付加給付もあったので、個室に入らなければ「14万円で済んだはず」としている。

大江さんも個室代以外の純然たる治療費の負担は22万円だったという。民間の保険は42歳の時に全部解約したというが、いざ病気になってみても日本の公的医療保険はしっかりしているので、民間保険は最小限でいいという結論に達したという。

山崎さんのNoteより引用↓

(3)癌治療の費用とがん保険
・日本の健康保険は強力だ
・贅沢費を除くと十数万円
・個室(一日4万円の損得勘定)
・貯金で済む問題に保険は要らない
がん保険は不要だった
・「事前」と「事後」を区別せよ。できないバカはカモになる

「癌」になって、考えたこと、感じたこと(0)|Hajime Yamazaki(山崎元)

<治療費を幾ら負担したか>

 癌に罹ったという話をすると、いつどうやって癌が分かったかという質問(なぜかこの質問が圧倒的に多い)の次くらいに多いのは、がん保険はどうしていましたか、だった。これは、筆者がお金関連の情報発信を生業としているからだろう。
 結論から言うと、筆者はがん保険に入っていなかった。しかし、それで何の問題も無かったし、がん保険に入らないという意思決定は、筆者以外の広い範囲の人にとってこれからも正しい。
 もちろん、がん保険に入っていれば、「結果的に」お金が貰えて得をしていただろう。しかし、仮に筆者がもう一度人生をやり直すことが出来るとして、「意思決定の問題」として、がん保険に入るかというと、入らないだろうし、常識のある人間としてはそれが正解だ。一度だけでなく、何度やり直しても、現行の制度や保険の性質がすっかり変わらない限り、答えは同じだ。

 さて、では、筆者が幾ら治療費を支払って、その内訳としてどうしても必要な支出が幾らだったかを説明しよう。
 上記は過去の話を総括するような言いっぷりだが、残念ながら、筆者の癌治療は現在も継続中だ。切りのいいところで区切って数字をまとめよう。
 筆者は、2022年の8月24日に食道癌と診断が確定し、9月上旬から抗癌剤治療で2回入院し、その後10月29日に手術を受けて13日後に退院した。手術を中心とする治療として、この時点辺りで一区切りが付いたと考えていいだろう。
 この時点で、筆者が医療費として直接支払ったお金は約235万円だった。入院の準備費用やタクシー代など治療に関連する他の支出もあったが、医療費の領収書を整理してみると、この程度の金額だった。
 但し、この中の約160万円は、入院一日当たり4万円のシャワー付きの個室を選んだ筆者の意図的な贅沢によるもので、治療のためにどうしても必要だった費用ではない。
 残る費用約75万円は、高額療養費制度の上限を適用しながら大学病院が請求した金額を支払ったものだ。筆者が仮に国民健康保険に加入するフリーランスであれば、この金額が大凡の「どうしても必要だった医療費」になる。大がかりな手術をを伴う治療をしたにも関わらず、「意外にたいした金額ではないな」と、日本の健康保険制度に感心・感謝した。

自己負担計235万円

  • 個室代:160万円=1日4万円x40日
  • 治療費:75万円(高額療養費制度の上限適用後)
     

そして後日、望外で追加の感謝があった。筆者は2022年時点で東京証券業健康保険組合の加入者だったので、同組合が設定している、医療費一回の支払いが2万円を超えた部分を健康保険組合が補填してくれる制度が機能して、結局、筆者がどうしても支払わなければならなかった医療費は約14万円に過ぎなかったのだ。
 この種の補填制度は、多くの健康保険組合が備えている。毎月の医療費負担の上限を決めて、これを上回った額を補填する条件が多いようだ。保険組合によって個々に内容が異なるので、国民健康保険ではなく、健康保険組合に加入している方は制度を調べておくといい。


 筆者の場合、これに自分で選んだ贅沢費が約160万円加わった訳だが、何れの場合も、受けられた治療自体は全く同じである。

 

<貯金で楽に間に合う金額>

 国民健康保険の場合の75万円であっても、筆者が加入していた東証健保の場合の14万円であっても、たいていの人にとって貯金の一部取り崩しで十分に支払える額だろう。


 もちろん、筆者が、がん保険に入っていれば、診断時に数十万円、入院一日当たり1万円などといった保険金が支払われて、より良かったのはたぶん間違いないのだが、保険のメリットを受けるためには、当然のことながら保険料を支払わなければならない。


 首尾良く癌に罹れば(?)、それでも差し引きがプラスであった可能性が高いが、保険に加入するか否かの意思決定の段階では、自分が将来どのくらいの確率で癌に罹って、どのくらいの出費が生じるかについては分からない。


 ただ、詳しい数字は分からないとしても、諸々の確率その他を考えた時に、がん保険が平均的に見て加入者にとって損で、保険会社にとって得な契約であることは計算しなくても分かる。


 平均的加入者にとって保険が得なものなら、保険会社は潰れてしまうからだ。保険会社が栄えていることや、がん保険を高いコストを掛けて宣伝までして売ろうとしていることなどから見て、がん保険の加入自体は、加入者にとって相当に損で、保険会社にとって余裕を持って得なものであることは、状況証拠的に間違いない。


 つまり、意思決定の問題としては、がん保険に入らない方が圧倒的に正しい。仮に、不運にして自分が癌に罹ってしまった場合でも、費用は貯金で十分に賄えるのだから、「がん保険という損な賭け」には参加しない方が得なのだ。

「癌」になって、考えたこと、感じたこと(3)|Hajime Yamazaki(山崎元)

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