ハーバード卒パックン「語学を習得するなら早いほうがいい」 息子2人をインターナショナルスクールへ (AERA dot.) - Yahoo!ニュース
「【AERA English 特別号】英語に強くなる小学校選び 2024 (AERAムック)」より
芸人、コメンテーター、著作活動、そして東京工業大学の非常勤講師。言語の壁など感じさせない活躍ぶりだが、「どんなに頑張っても日本語のネイティブスピーカーのようには話せない。悔しい」と意外な一面を見せる。
「だから、語学を習得するならできるだけ早いほうがいいと思います。特に英語は」
■英語で得られる情報は日本語の何十倍にも
日本社会で暮らして30年。英語を使えることがいかに有利かを実感してきた。
「英語を使って入手できる情報は、日本語の何十倍にもなります。僕はそれで稼いでいると言っても過言じゃない(笑)。英語が使えることで得られる知識、出会える人、所属できるコミュニティーは変わる。『AIがあれば語学は学ばなくていい』と言う人もいますが、語学が堪能な人を上回るレベルにはまだまだ達していません」
異なる言語を知ることで、考え方の幅も広がる。
「僕自身も日本語を学ぶことで、英語には置き換えられない表現を知りました。『わびさび』とか『遠慮する』とか。数え方もそう。犬は1匹、クマは1頭。じゃあイノシシはどっち? 外国語を知ることで、内なる宇宙が膨らんでいくんです」
しかし、諸外国に比べると日本の英語力は低い。非英語圏の比較調査(国際教育機関「EFエデュケーション・ファースト」による英語力調査。年々参加国が増えるにつれて、日本は順位を下げている)では、111カ国・地域中80位だ(2022年)。
「日本人の英語力が落ちているわけではなく、他の国がそれ以上に本気だってこと。日本の場合『勉強』はもう十分しているので、『使う』ことに重点をおくべきです。野球だって千本ノックだけやっていても試合に勝てない。実戦練習が必要です。英語も同じで、日本人同士でも英語を話せばいいし、英語以外の授業を英語でやってもいい。本気で学び方を変えなくちゃ」
幼少期にインターに通っていた英語の達人
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小室圭の英語力: 英語インタビュー動画 大学生時代TOEIC950点 米国大学入学に必要な英語力TOEFL iBT 100点, IELTS 7点以上(TOEIC970, 英検一級) - YouTube
2人の子どもは今16歳と14歳。ともにインターナショナルスクールに通っている。 「最初は日本の公立小学校に通っていて、家に帰ってから毎日英語のレッスンを受けさせていたんです。でもなかなか習得できなくて……。小4のとき、長男は私立中学の受験塾でパンクしそうになっていたこともあって、インターへの転校を提案しました」
インターに通って3日目、息子は父に文句を言った。 「なんでこんな楽しい学校に最初から入れてくれなかったんだ!って(笑)。行儀よく座って話を聞く日本式の授業より、自分で資料をつくってプレゼンしたり、討論したりするインターの授業が、息子には合っていたようです」 子どもの進路を親がどの程度コントロールすべきか、迷う人は少なくない。パックンさんにも迷いはあったが、「子どもの幸せ」が基準にあれば、ある程度の誘導はやむを得ないと考えたと言う。 「親が考える“幸せへの近道”を子どもに勧めるのは当然のこと。ただし、子どもが本気でイヤがった場合には丁寧に話し合う必要があります。最終的に本人が、have to (すべき)ではなくwant to(したい)と思えればいい」 そう言いつつも、「でも、僕は偉そうには言えない」と苦笑する。 「僕は息子に対して、patience(寛容さや忍耐)が足りない部分がありました。そのせいか息子の反抗期は7歳から15歳まで続き、何度もぶつかりました。とても後悔しているんです」