90s生まれミレニアル世代のメモ帳/備忘録

アメリカ東海岸の片隅から、読んだ記事や本で気になった箇所をメモするブログ。

0歳から「英語の耳」を育てる

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Source: シリコンバレー式 世界一の子育て

バイリンガル教育関連で見つけた本『シリコンバレー式 世界一の子育て』。目次を見るとバイリンガル教育について書かれておりました:

0歳児から英語耳を育てる

2.0歳から「英語の耳」を育てる

  • バイリンガルに育てるために、最初にするべきは「耳育て」。0歳の赤ちゃんのうちから、できればお腹の中にいる妊娠5~6か月くらいから、子どもに英語を聞かせてあげるのがよい。カナダのブリティッシュコロンビア大学幼児研究センターのレポートによると、赤ちゃんは子宮の中で聞いていた言語に生まれたときから好反応を示し、2つの言語の判別もできる。
  • 日本語と英語は、子音と母音の数や発音の仕方が違います。ですから、できるだけ早くその音に慣らしてあげることが大切です。小さいうちに言語の耳を育てておくと、たとえその言語を使わない時期があったとしても、耳は忘れません。
  • 毎日、英語を聞く習慣をつくることが効果的です。簡易的には、無料で聞けるYouTubeの子ども向けの英語チャンネルがおすすめです。「Little Baby Bum」「Cocomelon」など人気のチャンネルから試してみるといいでしょう。動画を見せるなら、毎日、10~20分くらい、たとえば朝ご飯や夕ご飯の前など、空いた時間を利用して見せます。どんなに長くても30分を超えないようにしましょう。(耳で聞かせるだけなら、それ以上の時間をかけても構いません)この段階では英語の音に耳を慣れさせるのが目的なので、子どもに単語を覚えさせたり復唱させたりする必要はありません。

幼児期の語学教育は「子どものメリット」を重視する

  • 子どもが外国語を話せるようにするためには、その言語を学ぶメリットを子どもが実感できていることが重要です。
  • 「いい学校に行ける」「将来困らない」というのは親が感じるメリットであって、幼児期の子どもにとっては魅力的ではありません。子どもの頭の中は、自分が体験したものでできているので、「将来」や「周りのみんな」の話をされても響かないのです。一見、親の言うことに素直に従っていたとしても、それが表面的なものなら、外国語を話すモチベーションにはなりません。幼児期の子どもにとっては、「楽しい」「おもしろい」「好き」が英語を話すメリットです。
  • 2歳くらいまでなら子どもがメリットのありなしをあまり気にしないので、比較的取り組みやすいです。英語のかけ流しも抵抗を感じない子が多いですし、歌やダンスなどで楽しさを感じられれば英語に親しむのに時間はかからないでしょう。
  • 自我やその子なりの好みが出始める3歳くらいからは工夫が必要になります。英語を話す相手を好きになってもらう、子どもが好きなものと英語を絡める(宇宙が好きならNASA、プリンセスが好きならディズニーアニメなど)、お気に入りのキャラクターが出てくる英語の動画を利用するなど、子どもが「楽しい」「おもしろい」「好き」と感じられるかどうかを重視して英語との触れ合い方を考えます。

しかし、2つ以上の言語を習得するのは大人でもひと苦労するものです。頭が柔らかい子どもたちにとっても、いつもより脳を使うので、楽しんでいるように見えてもそれなりのストレスはかかります。
バイリンガルに育てる際には、つぎのようなことに注意してください。

  • ▶子どもが乗り気ではない、または嫌がっているときは無理にやらせない
  • ▶子どものキャパシティやモチベーションに関係なく、たくさん教材を与えたり、長時間英語に触れさせたりしない
  • ▶なかなか話さないとき、上手に話せないときでもダメ出しはしない
  • ▶ほかの遊びをする時間を削ってまで英語をやらせない

「子どものため」を思う親心が裏目に出てしまうことほど残念なことはありません。英語学習そのものよりも子どもの反応をよく見ながら、取り組んでいきましょう。

 

3.言語を習得するコツは「インプット1:アウトプット3」
バイリンガルになるための第一歩は「耳育て」ですが、もっとも重要なのはアウトプットする(実際に話す)ことです。
日本人が中学・高校の6年間、あるいはそれ以上英語を勉強しているのに話せないのは、圧倒的にアウトプットが足りないからです。その理由は、自信のなさや恥をかくことへの恐怖、目立つことを好まない文化的背景、会話を重視しない授業内容にあるとされています。


コロンビア大学のアーサー・ゲイツ教授の行なった有名な実験があります。教授は、読んで覚えるのと口に出して暗唱して覚えるのとどっちが効果的にものごとを覚えられるかを実験するために、小学3年生から中学2年生までの100人以上の子どもたちに紳士録(人名やプロフィールが書かれたもの)を覚えさせる実験をしました。
子どもたちをグループに分け、それぞれ読んで覚える時間(インプットの時間)と暗唱する時間(アウトプットの時間)の配分を変えたところ、紳士録の内容をもっともよく記憶していたのは、インプットに3割、アウトプットに7割(年齢が低い場合はインプットに4割、アウトプットに6割)の時間を費やしていたグループだったそうです。
言語を習得するには、最初はインプットが必要になりますが、その後話せるようになるためにはインプットの倍以上、アウトプットが必要になります。特に日本の英語教育はインプットを重視する傾向があるので、なおさら「インプット1:アウトプット3」くらいを目安にするのがよいと思います。

シリコンバレー式 世界一の子育て

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