90s生まれミレニアル世代のメモ帳/備忘録

アメリカ東海岸の片隅から、読んだ記事や本で気になった箇所をメモするブログ。

コンピューターに触れた年齢が早い子どもほど学力が高い

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https://dual.nikkei.com/article/091/79/

子供にiPadを買い与えようかどうか迷っている中、良いデータを見つけたので参考にしようと思います。

筑波大学准教授・学長補佐の落合陽一氏は、子が生まれた日に専用のスマホをプレゼントしたという話は有名ですが、スマホタブレットをいつから子供へ渡すのか、どの程度触れさせるのがよいかを知るためにいろいろGoogleしてみました。

子どもへのスマホやタブレットは本当に悪影響なのか デジタル子育てガイドラインでは - wezzy|ウェジー」からメモ。

米国小児科学会(AAP)が発表したガイドライン:

  1. 2歳未満は基本的にデジタル製品の使用を禁止
  2. 2~5歳は1日1時間まで
  3. 6歳以上の子供もデジタル製品の使用を制限する

 さらに、AAPは「Pediatrics」(2018年12月3日オンライン版)で、「子供には、デジタル製品よりも人形やブロック、クレヨンなど昔ながらのおもちゃを与えることを推奨する」と発表した。ここでのデジタル製品には、携帯型ゲーム機やおしゃべりする動物型ロボットなども含まれる。

 なお、これは2歳未満の幼児のデジタルデバイスの使用を一切禁止するものではない。18カ月以上24カ月未満の場合は、保護者と一緒に一定時間内であれば使用しても良いとの見解を、AAPは示している。

米国小児科学会がAAPが推奨するのは以下のようなシンプルなおもちゃ:

  • ・本
  • ・お絵描きの道具(クレヨンなど)
  • ・人形・ぬいぐるみ
  • ・ブロック
  • ・カードゲーム・ボードゲーム・パズル
  • ・乗り物(車や飛行機、電車など)の玩具
  • ・ボール

<おもちゃを用いた「ごっこ遊び」は社会性を培い、感情のコントロールなど実生活で必要とされるさまざまなスキルを身に付けるのに役立つ>(Mendelsohn氏)

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 シアトル小児研究所小児保健・行動・発達センターの施設長であるDimitri Christakis氏は、現時点ではデジタル製品が子どもの発達にどのような影響を与えるのかは明らかになっていない。だからこそ、デジタル製品を子どもが利用してもよいのか、ハイテクとローテクのどちらの教育が優れているのか、論争になりやすいのだと主張している。

Alan L. Mendelsohn

一方、米ニューヨーク大学(NYU)ランゴン・ヘルスのAlan Mendelsohn氏は、「子どもはおもちゃを介して“親と一緒に充実した時間を過ごすことが重要”だ」とし、「幼い子は保護者との関わりを通じて多くのことを学ぶ。読み聞かせで声を出して一緒に絵本を読むことも、そうした関わりのひとつになる」と話す。

 デジタルデバイスの登場によって親や兄弟、友達などが互いに声を出してコミュニケーションをとる機会が奪われているとしたら、確かに問題かもしれない。逆に言えば、子どもたちが個別の携帯型ゲーム機を利用していても、集団でゲームに興じている場合は、コミュニケーションの機会が奪われているとは言い切れないのではないだろうか。

そのほかにNewpicksの記事「ジョブズとゲイツが我が子のテクノロジー使用を厳しく制限した理由」を見つけたのでメモ。

イギリスの『ミラー』による2017年4月のインタビューによれば、ゲイツと妻のメリンダは、子どもたちがテクノロジーに触れる機会を厳しく制限していたという。携帯電話は14歳になるまで持たせず、夕食のときにはとりあげていたとゲイツは説明している。
「時間を決め、それ以降はスクリーンを見てはいけないとすることも多かった。うちの子たちのケースでは、そのおかげで夜更かしせずに眠ることができた」とゲイツは『ミラー』に話している。
「ご承知のように、テクノロジーは、たとえば宿題をするときや友だちと連絡をとるときには、うまく使えばおおいに役に立つ。だが、使いすぎてしまうこともある」

スティーブ・ジョブズの場合
アップル創業者のスティーブ・ジョブズも、我が子がテクノロジーに触れる機会を最小限に抑えていた。『ニューヨーク・タイムズ』のニック・ビルトンによれば、ジョブズ家もゲイツ家と同じような環境だったという。
iPad」発売直後の記事をめぐってジョブズから苦情の電話がかかってきたときに、ビルトンはジョブズに対し、あなたの子どもたちはこの大人気の新製品をどんなふうに楽しんでいるのかと訊ねたという。
「うちの子たちは使っていない」とジョブズは答えた。「うちのなかでは、子どもたちのテクノロジーの使用量を制限しているからね」


ビルトンはこの会話をきっかけに、ほかのテック業界の巨人たちが我が子に対して設けている家庭内の制約を詳しく調べはじめた。その結果、テック業界を代表する有力者のあいだでは、驚くほど厳しい制約があたりまえのように見られることがわかったのだ。
ワイアード』創業者のクリス・アンダーソンはビルトンに「うちの子たちは、私や妻をファシストだと言って非難する。テクノロジーのことを心配しすぎている、そんなルールがある友だちはひとりもいない、と言われるよ」と語った。
ツイッターの共同創業者エバン・ウィリアムズとその妻は「2人の幼い子どもたちには、iPadのかわりに、何百冊もの本がある(もちろん、紙の本だ)。いつでも好きな本を選んで読むことができる」と説明している。ほかにも、多くのテック系著名人が同様のルールを口にしている。


伝説の創業者たちが心配する訳
彼らはテクノロジーをつくった張本人だ。それならば、テクノロジーについてよく知っているはずだ。こうした伝説の創業者たちは、何をそれほど心配しているのだろうか。
それは、自分の子がiPadの画面に夢中で見入っているのを目にしたときに、あなたが感じるであろう不安と同じものだ。ネットいじめ、不適切なコンテンツ、スクリーンを見ている時間のせいで、もっとタメになる活動の時間が減ること。さらには、デバイスがもたらす虚ろな楽しみの依存症になる危険もある。
テック業界のパイオニアたちが、私生活では厳格なルールを設けている。
その事実は警戒心を呼び起こすものだが、何よりも気がかりなのは、彼らを駆りたてている不安の種類ではなく──昨今では、ほぼすべての親が子どものネット使用時間に懸念を抱いている──その不安の大きさだ。
現代の基準からすると、ジョブズ家とゲイツ家は偏執的にも見える厳しいルールを設けている。

彼らほど有名ではないにしても、やはり大きな影響力を持つ科学技術者たちの多くも、同様の不安を抱いている。そうした技術者たちは、テック系企業のトップに比べ、現状への加担に伴う金銭的な利害関係が小さいため、より率直に不安を口にする傾向がある。

どのような制約を設けるべきか
こうした諸々の事実を知り、家庭内のルールを見直してみたくなった人もいるかもしれない。では、どのような制約を考えればいいのだろうか。
こちらの『ガーディアン』の記事では、さまざまなテック業界関係者の対処法が詳しく紹介されている。
厳しい制約に対する反動を避ける、子どもに衝動をコントロールすることを教える、テクノロジーの創造的な利用と受動的な消費の区別をつける、といった重要なテーマが扱われている。
ゲイツ家やジョブズ家、そのほかのテック系著名人たちの賢明さに共感し、彼らを見習いたいと思うのなら、以下のようなルールを検討してみるといいだろう。いずれも、テック業界を代表するビッグネームたちの家庭で実施されていると報じられたものだ。

  •  子どもが14歳になるまで携帯電話を持たせない(一部の家庭では、その後もデータプランの使用は控えている)
  • 家族の食卓での使用を禁止する
  • 就寝時間のかなり前から、デバイス使用を禁じる時間を設定する
  • 平日については、スクリーンを見ていい時間を厳密に定める(年少の子どもに関しては、全面的に禁止する場合もある)
  • 使用を認めるソーシャルメディア・サービスを慎重に検討する(少なくともスナップチャットであれば、若気の至りで書いたことが一生残ってしまうことはない)
  • 子どもが寝室でデバイスを使うことを禁止する