Netherland(オランダ)の英語力は世界一。オランダは世界最大級の英語教育組織「EF Education First」が非英語圏で実施する英語テストで、2年連続トップのスコアを出したようです(As of 2018)。EC(欧州委員会)のデータによると、15歳以上のオランダ人の94%以上がバイリンガル。もちろん、3カ国語あるいは4カ国語以上を操る人も多く存在します。個人的には、オランダ人K1選手であるピーター・アーツやアーネストホーストが流暢な英語で答えていたのが印象的です。
94%がバイリンガルに!オランダ小学校の英語教育はここがスゴイ(倉田 直子) | FRaUという記事より抜粋:
- 近年ではオランダでも英語スタートの低年齢化傾向があり、全体の34%の小学校が英語義務化前の6年生以前から英語の授業をスタートしているという。そして現在、政府のバックアップのもと、幼稚園的なポジションの初等教育1年生(4~5歳児クラス)から英語教育を義務化させようという動きもある。筆者の娘が通う小学校では、すでに初等教育1年生から英語をスタートしている。
- けれど内容は非常にカジュアルで、「勉強」のイメージからは遠いものだ。この小学校が導入しているメソッドは、「groove.me」というポップソングを題材に英語を学ぶという教授法だ。そのため、娘が使用している5年生/6年生共用の教科書の表紙にテイラー・スウィフトが採用されていたという訳だ。
-
オランダの子どもたちでも一度は耳にしたことがあるような英語の曲を流すと同時に、歌詞をモニターに映しクラスみんなで合唱する。この時、気分が乗った子供たちが踊りだすことがあるが、それは全く構わない。この動画の中でも子供たちが「みんなで歌うと楽しくて、新しい単語でも覚えられる」と語っている。
そしてそれ以外にも、その歌詞で使われていた単語や言い回しを活用し、簡単な英文を学んだりもする。
このメソッドは実際に使用している学校の評価も高く、オランダ国内で2100校以上の学校に採用されているのだとか(オランダ国内の小学校は約7000校と言われている)。
-
「歌って踊る」小学校の英語の授業
近年ではオランダでも英語スタートの低年齢化傾向があり、全体の34%の小学校が英語義務化前の6年生以前から英語の授業をスタートしているという。そして現在、政府のバックアップのもと、幼稚園的なポジションの初等教育1年生(4~5歳児クラス)から英語教育を義務化させようという動きもある。筆者の娘が通う小学校では、すでに初等教育1年生から英語をスタートしている。けれど内容は非常にカジュアルで、「勉強」のイメージからは遠いものだ。
-
オランダの子どもたちでも一度は耳にしたことがあるような英語の曲を流すと同時に、歌詞をモニターに映しクラスみんなで合唱する。この時、気分が乗った子供たちが踊りだすことがあるが、それは全く構わない。この動画の中でも子供たちが「みんなで歌うと楽しくて、新しい単語でも覚えられる」と語っている。
そしてそれ以外にも、その歌詞で使われていた単語や言い回しを活用し、簡単な英文を学んだりもする。このメソッドは実際に使用している学校の評価も高く、オランダ国内で2100校以上の学校に採用されているのだとか(オランダ国内の小学校は約7000校と言われている)。
-
筆者が、最上級生である8年生の教師に確認したところ、8年生になっても基本的にはこのスタイルのままだという。ただし難易度は上がり、覚えるべき単語の量も増える。その代り文法的な要素はほとんど修めず、主に中等教育になってから学ぶことになるという。小学校のうちは、理論よりまず実践を徹底しているのだ。
-
・何度も聞き、シャドーイングを繰り返させる。
~教材の英文や単語は、画面を通してネイティブの発音を繰り返し聞かせる。そして、同じように発音できるまで繰り返し生徒たちに発音させる。・自分のことを話すことを意識させる。
~先ほどのシャドーイングは誰かの言葉のまねになるが、自分自身の言葉で話すように仕向けている。話のトピックは、自分のことや家族のことなど、身近な話しやすい題材を選ばせる。 ・生徒が話すことを怖がらないように意識して指導する。
~オランダの子供にとっても、知らない言語を話すのは勇気が必要。その恐怖を取り除くために、英語を話すのは楽しいことだと意識して伝えている。 - ここまで見ると、基本的に「楽しく(学び方を)学ばせる」「興味を持たせる」ことがオランダの英語教育のポイントだと分かる。だからこそ、子どもたちが興味のあるテイラー・スウィフトのようなポップソングが教材になるのだろう。そして「学び方」を自然に学んでいるので、英語だけに留まらず、子どもたちが将来他の外国語を学ぶ時にもこつを流用できるのだ。そういった姿勢が、「非英語圏でナンバー1ともいえる英語力」を育んでいっているのかもしれない。
参考YouTube
参考書籍