90s生まれミレニアル世代のメモ帳/備忘録

アメリカ東海岸の片隅から、読んだ記事や本で気になった箇所をメモするブログ。

エリートの幼少期の読書習慣: 村木厚子 厚生労働事務次官

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昔から本の虫で、『ファーブル昆虫記』や『シートン動物記』などに夢中になりました。学校の図書館の文学全集も全部読み、推理小説も大好きです。ただ小さいころは泣き虫で、人見知り。本を読んでいれば人に声をかけられずにすむ、という面もありました。

ハリー・ポッター』は3世代で読んでいるという。

自分はもう20回近く読んでいます。2001年ごろ人に薦められ、翻訳が出るのを待てずに英語でも読みました。伏線が巧みに張り巡らされ、完成度が高い。なにより登場人物がみな欠点を抱えながら少しずつ成長していくプロセスが励みになります。どの子にもそれぞれの役割、居場所があります。

もっとも好きなのは、屋敷しもべ妖精のドビー。大きな運命や環境は選ぶことができなくても、どう受けとめて行動するかは自分で選べる。そういうメッセージを受けとめました。

本は基本的に楽しみのために読んできました。それでも時に支えになり、多くの気づきを与えてくれます。若い人に薦めているのは『ファクトフルネス』『絶望死のアメリカ』と『13歳からの地政学』。最初の2冊はデータをもとに社会を見る大切さを、『地政学』は立場や視点を変えると全く違うものが見えることを教えてくれます。

今、情報はネットで簡単に手に入ります。だからこそ、自らの思い込みを排し、背後にあるものや本質を見る目が大事になります。そのための基盤づくり、頭の構造をつくってくれる本との出会いは大切だと思っています。

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