6.【コラム】債券は株価低迷を補えない
株式が 60%、債券が 40%で構成される伝統的なポートフォリオのパフォーマンスは傑出している。SPDR S&P 500 ETF トラスト(SPY)が 60%、i シェアーズ・コア米国アグリゲート・ボンド ETF(AGG)が 40%で構成されるポートフォリオの年初来(12月5日まで)のリターンは19.20%だ。一方で 2018年のリターンはマイナス 2.70%。i シェアーズ・コア米国アグリゲート・ボンド ETF のわずか 0.1%の上昇では SPDR S&P 500 ETF トラストのマイナス 4.56%を補えなかったわけだ。
→この 60:40 は標準的比率として業界でよく使われる。しかし債券の価格上昇がこれ以上期待しにくい(利回りは低下)現状では株式重視にならざるを得ない。その株式が怖いとなるとどうする?価格値下がり(利回り上昇)リスクがある債券はとにかく償還までの期間の短いもの、いっそキャッシュで保有するのが合理的ではないか。