https://diamond.jp/articles/-/330608?page=5
我が家も子供が小学校低学年で日本に帰る確率が高く、非常に気になる記事でした:
インターナショナルプリスクールや英語キンダーガーデンに通って「英会話」ができるようになった子どもが日本の小学校に通い始めた途端、英語力が落ちてしまう現象を「小1英語の崖」と呼びます。同じケースが海外で幼児期を過ごした子どもにも起こります。英語ペラペラだった子どもが帰国して日本の小学校に通い始めると英語力が急激に低下してしまうのです。
英語プリスクールや海外で幼児期を過ごした子どもは「一日中英語漬け」になりますから、どの子も自然に「初歩の英会話」ができるようになります。しかしそれで英語が身についたと考えるのは時期尚早です。
小1英語の崖を回避するためには、ランゲージアーツ4技能のうち「リーディング」を重点指導することが大切です。事実、英語を読む技術を身につけた子どもは小1英語の崖に落ちることはないのです。それどころか、英語の読書を通して自学自習で英語力を向上させていくことができます。
「うちの子はプリスクールでフォニックスを習ったぞ!」と反論される方がいるかもしれません。残念ながら「アルファベットの読み方」を習っただけでは満足なリーディング力は育ちません。
子どもが日本語の本読みを習得するステップを思い出してください。まず「ひらがな」を教えます。しかし「ひらがな」を覚えただけでは日本語の本は読めません。「カタカナ」「濁音」「半濁音」「拗音」「促音」さらに「漢字」を覚えなければ本が読めないのです。
英語のリーディングを身につけるプロセスも日本語と同じです。英語には44種の音と120種のつづりパターンがあるといわれています。これらを一つひとつ丁寧に指導してあげなければ、(日常的に英語を使わない日本では)簡単な英語の本すら読めるようにはならないのです。
さらに日本語で「漢字」を覚えなければ本が読めないように、英語では「サイトワーズ」と呼ばれる頻出単語を練習することが必要です。英語を読み始めの子どもは必ず「拾い読み」をします。読書スピードが遅く、流ちょうさが伴いませんから「英語を読んでも内容が理解できない」のです。その結果、英語の本を楽しむことができず、「英語はつまらないからやりたくない」「英語は難しいから嫌!」となってしまうのです。
英語はスポーツや音楽の技能習得と同じです。テニスの試合が楽しめるようになるには、ラケットの握り方を覚え、スイングを覚え、サーブを覚え、ラリーを繰り返し練習しなければなりません。英語も基礎(フォニックス)から始めて、段階的に技能を高めていくプロセスが不可欠なのです。