90s生まれミレニアル世代のメモ帳/備忘録

アメリカ東海岸の片隅から、読んだ記事や本で気になった箇所をメモするブログ。

学歴で飯を食う気なら部活をやっている余裕はない 【後編】部活全廃で学力格差を打倒せよ

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受験エリートはこういう例を横目で見ながら、遊びたい盛りに趣味やスポーツも恋愛もほどほどにして、壮絶な競争を勝ち上がって来るわけです。チャンスを与えてくれた親に感謝することはあれ、社会に対しては自己責任論的になるのも無理はありません。

逆方向の例外として、地方など普通の公立学校の授業だけでヒョイヒョイ難関大学に受かる本物の秀才が少数はいます。けれどもこれはシンデレラストーリーとかジャパニーズドリームとかいうレベルの話です。

こうしたことを念頭に置いて、中高の部活というものを見ていきましょう。将来、学歴で飯を食う気なら、中学非受験組は少なくとも受験組と同じかそれ以上の勉強をしなければならないはずです。もともと、あまり部活をやっている余裕はないのです。週に1~2回、数時間ぐらいが限界でしょう。

現状の公立中高の部活は、「学業では遅れをとりかけている中学非受験組に引導を渡して健康で従順な非正規労働者に育て上げるシステム」に、なりかねません。もちろん、多くの非正規労働者の収入では、自分の子供に良い苦労を買ってあげることなどできません。世代間学力格差再生装置……そんなもののために日本の教員は、プライベートをまで犠牲にして奉仕しなければならないのでしょうか。やはり部活などやっている場合ではないのです。