株式の割合を増やさないと利回りは上がらない。
「通算利回りが2021年末時点で3%くらいまで上がってきた」。東京都内に住む会社員のAさん(45)は15年ほど前から企業型の確定拠出年金(DC)に加入している。当初は運用資産のすべてが預貯金で利回りはほぼゼロ%だったため、19年ごろに資産の半分を株式投資信託に振り替えた。
米国401Kのように、企業型DCは運用中の利益が非課税になり、効率的に資産を増やせるのが大きなメリットなのでリスクをとって株で運用しないともったいない by 私のアメリカ人上司。
企業型DC加入者の通算運用利回りは21年9月時点で「年率0%以上1%未満」が30%と最も多くを占める。元本確保型の商品での運用が多く、株式などリスク資産が少ないのが影響しているとみられる。
株式への投資で多くの人が心配するのは元本割れの可能性だ。しかし米運用会社キャピタル・グループの日本法人、キャピタル・インターナショナルの小泉徹也社長は「短期的な相場の調整はあっても20年、30年という長期投資を前提にすれば株式でDCを運用するメリットは大きい。過去の実績からみて、年率6~7%の利回りは期待できる」と説明する。
ただし価格変動リスクや為替リスクを考慮すると米国株などに集中投資するのではなく、「海外株と日本株を幅広く組み合わせるのが有効」(小泉氏)という。長期・分散・積み立てでリスクを抑えることが重要になる。
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