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現に海外駐在の帯同で妻のキャリアを途絶えさせてしまっているので、このブログで書かれている「女性の収入があくまでリスクヘッジ」という感覚は何となくわかる気がします。
海外駐在で2馬力が一馬力になってしまったのを補うために、妻がひもじい思いをしない程度の倹約生活、余剰金を資産運用、妻の現地就業orリモートワークのサポート、妻がTOEIC900点レベルの語学を習得し帰国後も再就職しやすい環境を整えるなどできる限りのことをしているつもりですが、後ろめたい気持ちはあります。
駐在から帰ってきて、大きな資産(3000-5000万円)ができているのが理想ですが、仮に帰国後に二馬力に戻れたとしても、妻の収入があくまでリスクヘッジという体制の生活レベルで生活していきたいと思います。2億円↓は全て資産運用に回します。
個人的には2馬力で成り立つ生活はなんとか避けたいと昔から思っていました。2馬力で成り立つ生活のイメージとしてはペアローン。
1)夫の手取30万円、妻の手取20万円、世帯トータル50万円(月間)
2)ローン金利は35年固定の1.4%でフルローンを組むと、毎月21万円の返済
3)管理費修繕費 + 固定資産税を月割りすると毎月8万円の付帯費用という条件だと、家計のキャッシュフローさすがに辛くないですかー?と思うわけです。
まあ、毎月の21万円の返済が、ほぼ無利子でコンクリ貯金だと考えたとしても、可処分所得50万円のうち29万円が住居費+コンクリ貯金に消えていってしまうと、残りの21万円で生活していくことになります。
まだ第一子が生まれる前の状態で、既に毎月の支出が36万円なので、毎月15万円のキャッシュフロー赤字です。その赤字をボーナスで埋めていく家計構造になります。
共働き世帯年収1150万円の家計がこれだけ資金繰りに四苦八苦するのは、家計に占める住居費がさすがに大きすぎて、家計のバランスを欠いてるからだと思うんですよ。住宅ローン返済の毎月21万円がコンクリ貯金だったとしても。
さらに、世の中すべてがハイスペ共働きというわけでもなく、親から支援も受けられない一般ピーポーは、もう少し現実的な落とし所を探すしかありません。
私も何となく下記のような感想を持ってしまいます...
確かに湾岸のタワーマンション暮らしは豊かさに満ちている。
子育て環境としてたくさんの工夫が為されているし、稽古事や塾の選択肢もたくさんあるだろう。
反面、住まいそのものも含めて、あまりにも高コスト体質過ぎるそれは、圧倒的な高収入が約束されていなければ維持できないわけで、華やかな生活環境で暮らし続けるために必要な資質は並大抵ではない。
途中で働けなくなったら“都落ち”せざるを得なくなるだろう。
彼らの暮らしぶりが羨ましくもあるが、ガラスのロープの上に成り立った繁栄というか、親御さん達の背負っているものの大きさを思うと、大変だなぁと思わずにいられない。