90s生まれミレニアル世代のメモ帳/備忘録

アメリカ東海岸の片隅から、読んだ記事や本で気になった箇所をメモするブログ。

川田重信氏:NISA の使い方実践録!

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Source:バロンズ拾い読み 副読本 2019 年 12 月 1 日号

■NISA はこう使え
昨今メディアで「NISA(少額投資非課税制度)」に関する話題が増えている。とりわけ若い世代での「つみたてNISA」の普及ぶりがよく報道されている。通常の NISA はその非課税期間が 5 年で、その後一回だけ乗り換え可能な制度だ。2014 年に非課税枠が年間100 万円で始まり、その枠が2016 年から120 万円に拡大された。
そこでNISA の活用例のヒントになればと思い、私の「実践NISA」をご紹介する。と言っても別に複雑なことはなにもない。要は枠を年間で何回かに分けて埋めて、後は動かさず時間の経過とともに資産増大を待つだけ、と至極単純だ。ちなみに非課税枠を使っての短期売買は奨められるものではない。


さて、なぜ私のNISA 投資記録をありのまま開示するのか?

  1. 川田は有言実行:投資銘柄はS&P500 指数とナスダック100 のETF の2 銘柄だけ
  2. こんなに簡単:売り買いなしで買ったきり!
  3. 結構増えている:6 年弱で資産が+50%

これを皆さんに分かってもらいたいからだ。新聞やレポートで紹介されているのはシミュレーション、いわばお絵描きの世界だ。しかし、バーチャルな世界と現実は違うことも多く、予定通りに事が進むとは限らないのだ。実際に運用しているといろいろ不都合に出くわす。例えば、ラッセル2000 のETF のように途中で上場廃止になり、強制的にお金が戻されてその分運用効率が落ちるといった具合だ。そもそも投資すべき銘柄はどれか?これが最大の課題だが、悩む必要はない。黙って私の手法を真似るのも手だ
し、後述の理由でSPDRS&P500ETF(1557)とNEXTFUNDSNASDAQ-100 連動型上場投信(1545)を半々ずつでもいい。


■タラ・レバだけど老後2000 万円は解決済み
私は各年のETF を購入後一度も売買していない。そして2014 年のETF は今年そのままそっくり乗り換えた。ということは評価益で資産が膨らんだ分だけNISA 枠が120 万円以上に増加している。
さて、この6 年弱で東証で売買できるS&P500(1557)とナスダック100(1545)のETF は各々+74%、+239%上昇している。私の場合実際には1 年に何度かに分けて購入するので指数通りにはならないが、それでも6 年弱
で資産が5 割増えている。もし株価がこのままのペースを維持すれば各年の10 年経過後のNISA 枠ETF は結果的にもう5 割程度増えるかもしれない。そうなれば夫婦2 人で2000 万円は現実的な目標だ。(780 万円×1.5 倍×2 人=2340 万円)どうだろう?こんな簡単な手法で資産形成が実践できる。この方法の一番のポイントは、米国株式市場の実績と将来についてどれだけ自信をもって望むかに尽きる。循環論者の日本人には信じがたいかもしれないがこれが現実だ。


最後にいつもの「川田理論」で締めておこう:

  • 日本株:本当に買わんといかんの?
  • 国際分散投資アメリカ以外に振り向ける意味あんの?
  • セクター分散:そんな器用なことできんの?
  • 個別銘柄:あなたが納得した時が天井じゃないの?