このような経緯があって、私は2012年からアメリカの優良企業へのフルインベストに入ったのだが、結果から言うと私の判断は完全に正しかった。すべての人はアメリカの優良企業に「フルインベストすべきだった」のである。
では、これからはどうなのか。
アメリカの企業に投資する戦略は今後も有効か?
過去を振り返って「ああすればよかった、こうすればよかった」というのは誰でもできる。
チャートを眺めて「ここで買ってここで売ればよかった」というのは誰でも言える。過去のチャートを見て買い時と売り時を間違える人はいない。
しかし過去はあくまでも「終わった出来事」である。タイムマシーンで戻れるわけでもなければ、同じパターンを再現できるわけでもない。過去がどうだったかはほとんどの人には「もう、どうでもいい」話のはずだ。
では、未来はどうなのか。アメリカの多国籍企業に投資するというのは、これからも有効な戦略として通用するのか。
結論から言うと、これからも通用する。アメリカの多国籍企業に投資する戦略はこれからも効き続ける。
資産を日本円で持って日本の銀行に定期預金で預けるよりも、ゴールドにして裏庭に埋めて隠すよりも、日本企業に賭けるよりも、中国や新興国に賭けるよりも、割が良い。
Source:米国株に賭けている投資家と、そうではない投資家の間にできた絶望的な格差=鈴木傾城 | ページ 2 / 3 | マネーボイス
バフェット、ジョンボーグル、川田氏のアメリカ株への集中投資のadviceを基に運用している私のポートフォリオが正しいと元気づけてくれそうな記事。
記事の内容で気になった点:
- 日本企業に賭けるよりも、中国や新興国に賭けるよりも、割が良い
- 新興国はアメリカが利上げすると、すぐに資金ショートを起こして吹き飛びそうな脆弱性を持ち、ここから継続的かつ革新的なイノベーションや金融市場は生まれない
-
株式市場は上にも下にも「支え」などないので、いつでも暴落や暴騰を繰り返して蛇行しながら進む。
しかし、基本的にニューヨーク株式市場は長期視点で見ると「成長し続ける」というのは確実である
- ハイテク企業が全世界を支配しているのは言うまでもないが、非ハイテク産業でも負けていない
-
この圧倒的優位性は、グローバル社会の揺れ動きや激しく動揺する金融市場の動向の中でも、いささかも揺らがないのは自明の理だ。
-
状況から見ると、今後はアメリカの株式市場に賭けている投資家と、そうでない投資家の間では、圧倒的かつ絶望的な格差が広がっていくことになるはずだ。