90s生まれミレニアル世代のメモ帳/備忘録

アメリカ東海岸の片隅から、読んだ記事や本で気になった箇所をメモするブログ。

日本経済新聞: 2023年で終わる一般NISA 出口戦略は

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・一般NISAとつみたてNISAの口座数は今年6月末で約1900万口座
・2024年以降の新NISAへのロールオーバー(移管)は不可
・2019年以降に投資した分について選択肢は2つ

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一般NISAは50代以上が7割

一般NISAは年間の非課税投資枠が120万円とつみたてNISAよりも大きく、投資できる対象商品も広いため、つみたてNISAよりも比較的高い年齢層の利用が多いのが特徴で50代以上が72%を占めます。

一般NISAの非課税投資期間は5年間とつみたてNISAに比べて短いため、投資を始めた人は「出口戦略」を意識しながら運用する必要があります。

では19年以降に投資を始めた分についてはどうなるでしょうか。

実は、いまの一般NISA、つみたてNISAと、24年に始まる新NISAの非課税投資枠は「別物」として扱われます。現行NISAの資産を新NISAの口座にロールオーバーすることはできませんが、現行NISAの資産は新NISAとは別枠で非課税運用を続けることができます。

ただし24年以降は新規の投資はできません。19年以降に投資した分について、今年末から27年末にかけて①課税口座に払い出し②売却という2つの選択肢から「出口」を選ぶ必要があるのです。

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非課税運用期間が終了するNISA口座を持つ人には、金融機関から10月になると手続きの通知が届きます。課税口座に払い出すのか、売却するのかを決めて手続きをしましょう。何も手続きをしなければ、原則として資産が課税口座へ払い出されます。

19年以降に一般NISAで投資した分については、27年まで毎年この2つの選択を迫られます。一般NISAの非課税期間は5年と短いため、分散投資をしていてもタイミングによっては短期的に大きく元本割れする可能性があります。NISAのメリット、デメリットでも書いたようにNISA口座で損失が出ると、他の課税口座で利益があっても損益通算できませんし、損失を翌年以降に繰り越すこともできません。

ある程度満足のいく利益が出ている状態なら、非課税期間5年が終わるのを待たずに、売却して利益を確定し、非課税の恩恵を受けるというのも重要な選択肢になるでしょう。