30年間の実績(配当込み)
それでも米国株が「イチ押し」な理由:日本経済新聞
「それは私が米国に生まれたからだ。これは私にとって、とてつもなく大きなアドバンテージだった」。バークシャー・ハザウェイの株主総会(2013年)での発言だ。
バフェットが語る通り、1965年から2021年末までの56年間で米国のS&P500種株価指数は年率平均10.5%で伸長、303倍になった。ちなみに日経平均はこの間、20倍にしかならなかった。303倍と20倍、この差は確かに著しく大きい。
バフェットはなぜ米国株の将来に対してここまで強気になれるのか。他国への分散投資は必要ないのか。その答えのヒントは幾つかある。第一には、過去の実績を見る限り、米国株が最強だったことだ。過去は将来を予測するものではないが、過去の実績の裏には何らかの理由がある
- 米国株(S&P500)は過去30年間に年率平均9.6%で上昇
- 経済活動を見ても米国経済は大きく成長してきた。1990年から2021年にかけて米国の国内総生産(GDP)は3.9倍になった
- 経済成長の原動力となるのは生産年齢人口(15歳〜64歳)だ。米国の場合、2020年から50年にかけての30年間で生産年齢人口は2億1514万人から2億3176万人へと7.7%増加すると予想
- 世界各地から集まってきた優秀な人材がアントレプレナー(起業家)として会社を興し、あるいはCEOとして会社経営にあたり、イノベーションを起こすことにより企業価値を高めていく――。これこそがまさに米国のビジネスモデルであり、米国の強さの源泉である
30年間の実績(配当込み)