2010 年代でS&P500での増加率は 182%、つまり 2.8 倍

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■2010 年代で S&P500 はどれだけ上がった?
2019年も気が付けば残すところ 2週間余りとなり、1年の成果を振り返る時期が来た。1 年が経つのは本当に早い。今年は米国株が好調だったから、なおさらそう感じるのかもしれない。2019 年が終わるということは、2010 年代も終わるということなので、この10年間の株式市場のパフォーマンスを改めておさらいしてみた。左のグラフは1930年代以降の各 10 年間の S&P500 の増減を示したものだ。2010 年代の増加率は 182%、つまり 2.8 倍だ。その前の 10 年間(2000 年代)は、ご存知のように「IT バブル崩
壊」と「金融危機」の 2 度にわたり株価が半値になったためマイナスの 10 年間だった。しかし、実は 1930 年代以降でマイナスとなったのは、1930 年代の大恐慌時代以
来と 2000 年代の 2 回だけである。どうですか、なかなか手堅い市場だと思いませんか?


■ 米国株式は「鋼板」株式
さらに手堅さを示す事実をご紹介したい。各 10 年間でS&P500 がプラスになった年数を示したのが右のグラフだ。1950 年代以降の平均は 7.2 回である。つまり、10 年
間のうち 7 年間は上昇して終わっている、というのが米国市場の平均的な姿なのだ。常日頃米国株式が下落するのは 5 年に 1 回と言っているので当たらずとも遠からず。2000 年代は 6 回しか上がっていないが、これは 2000 年から 3年連続で下落が続いたことが効いている。今年も現時点で年初来 25%以上上がっている(本当によく上がっている!)。そして、直近 10 年間(2010 年代)は今年を含め 7 回上がっている(下表)。但し、マイナスとなっている 2011 年と 2015 年も、配当込みで考えればプラスである。つまり10年間で実質9回がプラスだと考えていいだろう。つまり、それほど
米国株式は下落しにくい「鉄板」、もっと言えば「鋼板」株式と言っていいかも
しれない。ということで、日本株のように循環的な変動、需給に基づく調整をあまり気にしなくてよいのが米国株だ。もちろん、市場を取り巻く環境が変化すれば、株価
にも影響が及ぶだろう。しかし、企業が本質的な成長を続ける限りは、その優
良企業のエッセンスである S&P500 をはじめとしたインデックスには、相対的に
安心して投資できる対象だと思っている。


S&P500 に追随する主要な ETF は SPDR S&P500 ETF (SPY) 純資産 30.4 兆
円、i シェアーズ・コア S&P 500 ETF (IVV) 同 21.1 兆円、バンガード・S&P 500
ETF (VOO) 同 13.5 兆円の 3 本。東証上場なら SPDRS&P500ETF(1557)と上
場インデックスファンド米国株式(S&P500)(1547)という選択肢になる。
来年も米国市場の動きが楽しみである。

Source - バロンズ拾い読み 副読本2019年12月15日号