90s生まれミレニアル世代のメモ帳/備忘録

アメリカ東海岸の片隅から、読んだ記事や本で気になった箇所をメモするブログ。

TOEICのスコアと英語の実力の関係 - 大阪観光大学国際交流学部教授

個人的には、TOEIC高得点は英語の基礎の基礎ができている証拠であり、話したり聞いたりする実力は人それぞれだと感じました....

TOEIC受けていなくても、聞く力がものすごい人を何人も見ました。

 TOEICというテストを理解する上でまず念頭におきたい点は、TOEICのスコアと実際の英語話力は必ずしも一致しないという点です。例えば、私がこれまで教えてきた学生の中に、私の目から見て前向きで、しかも実際に英語を使って接客業のアルバイトをしている人が、500点程度しか取れずに悩んでいるというような例がありました。

 その人の話す英語は、決してパーフェクトではありません。語彙だけでなんとか乗り切るという事も多かったようです。しかし、言えなかった言葉は後で必ず先輩に聞いたり、自分で調べたりしてノートに書いて練習しており、少なくとも私の目から見ると、とても可能性のある人材でした。このような話は決して例外ではなく、TOEICのスコアが低いのに英語でコミュニケーションができる例、逆に高いのに英語で仕事ができない例は普通にあります。

 ここでチェックしたい点は、本格的な会話力というものは海外で英語の環境にどっぷりと浸かりでもしない限り、なかなか身に付かないということです。最近は4技能を測る方向で様々な英語テストが動いていますが、スピーキング能力をテストすることには大きな意味があるものの、一方で実践的なコミュニケーション能力をテストで測ることはかなり難しいと考えた方がベターです(※)。そういう意味では、実際の仕事の現場でコミュニケーションが出来ている人は、たとえテストのスコアがさほど高くなくても十分に英語を使えていると言えますし、これからも伸びしろがあると言えます。このようなタイプの方には、取りあえず、まず悩まないでいただきたいと思います。

(※)スピーキング能力がテストされるとなると、音読やシャドーイングを行う動機が生まれますが、これらの練習は英語力そのものを高めるのにとても有益です。

 書く方も同様で、以前お話ししたように、私の知っている人にはTOEIC450点ぐらいにも関わらず、ネイティブ並みのビジネスメールを書く人がいます。普通は900点を越えて、ようやくまともな英文が書けるかどうかという感じですので、知り合った当初その人が10分程度でパーフェクトなビジネスレターを書いてのけたときには、大いに驚いたものです。彼がどのようにしてこのような“想定外の結果”を出したかというと、その答えは“テンプレートの活用”です。

 Source: TOEICのトリセツ――無理・無駄のない扱い方 (2ページ目):日経ビジネスオンライン