90s生まれミレニアル世代のメモ帳/備忘録

アメリカ東海岸の片隅から、読んだ記事や本で気になった箇所をメモするブログ。

頭の良い人は昔から本の虫、学校の図書館の文学全集も全部読んだ

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https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK145750U4A510C2000000/

から本の虫で、『ファーブル昆虫記』や『シートン動物記』などに夢中になりました。学校の図書館の文学全集も全部読み、推理小説も大好きです。ただ小さいころは泣き虫で、人見知り。本を読んでいれば人に声をかけられずにすむ、という面もありました。

公務員になったのは「一生仕事を続けて経済的に自立し、親を安心させたい」と思ったからです。中学のころ父親が失業し、家計が厳しい時期がありました。大卒女性を採るのは高知では県庁ぐらいで、しかも「女性の仕事は庶務」。そこで東京に出ました。

働き続ける支えになったのは、高知から持参したテニス漫画『エースをねらえ!』です。上級職の女性がほとんどいなかった時代。男性と同じ試験で入ったのにずっと「女性官僚」と呼ばれ、赴任先で建設現場を視察すれば幽霊を見たような顔をされる。そんなとき、「ひろみのプレイには性別がない」というセリフが救いになりました。

そうだ、公務員の仕事にも、性別はないはずです。職場で悪戦苦闘しているとき、病気で寝込んだときなどには必ず読む「心の栄養剤」。宗方仁コーチやお蝶夫人ら後進のために行動する人も魅力的で、名言の宝庫です。

ハリー・ポッター』は3世代で読んでいるという。

自分はもう20回近く読んでいます。2001年ごろ人に薦められ、翻訳が出るのを待てずに英語でも読みました。伏線が巧みに張り巡らされ、完成度が高い。なにより登場人物がみな欠点を抱えながら少しずつ成長していくプロセスが励みになります。どの子にもそれぞれの役割、居場所があります。

もっとも好きなのは、屋敷しもべ妖精のドビー。大きな運命や環境は選ぶことができなくても、どう受けとめて行動するかは自分で選べる。そういうメッセージを受けとめました。

本は基本的に楽しみのために読んできました。それでも時に支えになり、多くの気づきを与えてくれます。若い人に薦めているのは『ファクトフルネス』『絶望死のアメリカ』と『13歳からの地政学』。最初の2冊はデータをもとに社会を見る大切さを、『地政学』は立場や視点を変えると全く違うものが見えることを教えてくれます。

今、情報はネットで簡単に手に入ります。だからこそ、自らの思い込みを排し、背後にあるものや本質を見る目が大事になります。そのための基盤づくり、頭の構造をつくってくれる本との出会いは大切だと思っています。