広瀬氏のMarket Hackの記事で初めて読んだ時にあまり共感できなかったものが今は非常に共感できるなと思いメモ。
生きる喜びを消費に求めるのも限界があります。何処へ行った、何を喰ったというようなインスタ映えするアクティビティーも究極的には虚しく、不満足を残すばかり。
僕の場合、たまたま投資活動というものに手を染めたので、すくなくともそれにかまけている間は「生きる意味とは……」というような愚にもつかないムダな考えに囚われる心配はありません。「ぎゃぁぁぁぁぁぁ……フェイスブックぅぅぅぅぅぅぅぅ!」
とか絶叫しながら、右往左往していれば良いわけで。
ホンマ、「生きる意味」など考える暇もなく、空爆に逃げ惑う小市民のような体で、エキサイティングな日々を送っておるわけです。
お蔭様で悠々自適というところまではいかないけれど、満員電車に押し込まれることや上司の顔色をうかがいながら残業しているフリをするなどの「偽りの人生」を送る必要からは解放されています。
私も投資活動を始めて多く本を読み基本的な知識を得ました。基本方針は固まったので後は淡々と方針に従い実行していくだけでなく、投資活動をすることで日々のニュースや市場の動きを追うことがとても楽しく感じられるようになりました。小学校の頃、セリエAの動きを追っていたこと、中高で洋楽のシーンの動きを追っていたような感覚です。
投資の良いところは、いつも自分の思い通りにはコトが運ばない点です。いわばオンラインゲームのチョーむずかしいやつみたいな。
もちろん、ゲームは簡単、確実なほうがいいという価値観もあるでしょう。でも投資のゲームがそんなにカンタンなら、すぐに飽きてしまうとは思いませんか?
してみれば投資はサイコーの暇つぶしです。
それに均してみれば長期では投資をやっていない人より投資をずっとやってきた人の方がお金がたまるし、冒頭で述べたような情けない自分探しなどで空回り人生を送る心配もないというわけです。
いや、僕の場合、投資そのものがJourney、つまり旅路であり、人生であると言っても過言ではありません。
これは究極のおカネのかからない「行楽」です。
確かにサイコーの暇つぶしと思います。お金はかからないというか増える方向(世界経済が成長していく前提)。
さて、投資がJourneyである以上、そこにはJournal、つまり旅行記が必要です。
ちょうどマルコ・ポーロが『東方見聞録』を綴ったように、今日あった出来事、自分が考えた事などを記述し、記録にとどめる作業をすることが好ましいです。それは静かに自分の投資を反省するときでもあります。
これはプロの投資家もやっていることです。
たとえばヘッジファンドのマネージャーは毎月、自分にお金を預けてくれている顧客に対して「月次レター」のようなカタチで運用報告をします。多くの場合、それは沢山のデータとともにファンドマネージャー自身の現在の相場観、考え方にかんする記述を含んでいます。
これは面倒臭いことのように思うかも知れないけれど、それ自体がひとつの娯楽であると僕は捉えています。
個人投資家の場合、「月次レター」ほどかしこまった文章を書く必要は無いけれど、たとえばブログに自分が今考えていることを綴るというのは、とても良いアクティビティーのように思います。
最近は僕と志を同じくするfellow travelers (旅の友)が増えてきているように感じます。
いや、「米国株ブログ・ブーム」という言い方をする人すら出てきています。嬉しい限りです。
私も今考えていることや新規情報で役立ちそうなことをこのブログにメモして自分で読み返せるようにしております。人に見せるためでなく自分用メモです。
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