英語と日本語のスクリプト
日本語
ありがとう、リード学長。そして、2013年の卒業生のみんな、おめでとう。
MITに戻ってこれたことをとても嬉しく思っています。そして今日、ここで君たちとともにいられることを誇らしく思います。私は今でも毎日、ブラス・ラット(MITの卒業記念の指輪)をしています。この指輪を手にした瞬間は、今でも人生の中で最も誇らしかった瞬間です。
なぜ、この日がこれ程特別なのか。それには、たくさんの理由があります。私が強調したいのは、私たちは初めてその日から採点されることがなくなることです。
ここまでの何十年かは、人生での成功とは、バスケットボールでジャンプシュートを決めたり、テストでいい点を取ったり、大学に入ったり、授業を取ったり、学位をとったりすることでした。今日そんな、素晴らしかった毎日が終わり、また新しい毎日へと旅立つのです。全てが今日変わります。
人生をプランする中で大変なのは”これからどこへ行くのかわからない、でもできるだけ早くゴールにたどり着きたい”ということです。会社を起こすかもしれないし、癌の治療法を見つけるかもしれない、もしかしたら偉大なアメリカの小説家になれるかもしれない。そして、気づくのです「とんでもない失敗をするかもしれない。」と。当時は私にも全く人生プランはありませんでした。
実際のところ、私はこれまで一度も、人生の壮大な計画作ったことなどありませんでした。おそらく、今になって分かりますが、”卒業の前に人生プランを立てておけ”と言うのが無理なのでしょう。
今日から皆が歩む人生においてできる差とは、いったい何なのかをずっと考えていました。もし私にもう一度人生があるとしたら、また同じことを最初からするだろうと。皆さんがここにいる理由は、皆さんが賢く、一生懸命やってきたからだと思います。しかし、誰も”これからは変化していくんだ”ということを教えてはくれません。成功のレシピは常に変化しています。だからこそ、ここで私が、あなた達に”成功へのカンニングペーパー”をプレゼントします。これこそが私自身が卒業式に貰いたかった物です。
この私の”成功へのカンニングペーパー”には、それ程たくさんのことは書かれていません。そこにある言葉は”テニスボール”、”サークル”、数字の”30,000″です。確かにこのままでは意味不明ですよね。でも、もうちょっとだけこの話に我慢してくださいよ。
私は21歳の時に最初の会社を、Chili’s(ファミレス)で立ち上げました。共同設立者のAndrwe Crickと私は、今まで会社を立ち上げたことなどなかったのです。だから、市役所へはスーツを着ていかなきゃならないのかな? 重要書類に捺印するのに社印が必要なのかな?などと心配していました。でも、実際はオンラインで記入して送信するだけ、ほんの一瞬で終わったのです。
何の盛り上がりもありませんでしたが、とにかく、ビジネスはスタートしました。オニオンリングを食べながら、自分たちの会社でSAT(アメリカのセンター試験のようなもの)の為のオンライン講座を開設することにしました。当時は、古めかしい800ページもある本を使って勉強しており、他社のオンライン講座はあまり良くなかったからです。私たちは「Accolade」と名づけました。Accoladeは、SAT独特の単語で「名誉、栄光」という意味です。そして実際に社名も、The Accolade Group, LLC と名付けました。この名前はイケてると思っていました。
その帰り道、Staples(文房具屋の名前)に寄り、名刺プリント用紙を買いました。ビジネスをするにあたって、もっとも重要なこと、フォトショップでロゴを作って「創業者」と名刺に印刷することですよね。次のステップは、カンファレンスでそれをみんなに配る。そして女の子に「そうさ、僕は会社をやってるんだぜ。」って言うことでしたから。とても楽しかったです。
一番楽しかったのは新しいことを学べたことでした。毎年夏はフラタニティハウス(MIT学生・卒業生のサークル)で過ごしました。その家の5階には屋根へと上がれる梯子がありました。私は屋根の上にナイロンの緑色の椅子とAmazonで買い貯めたビジネス書を読むことで毎週末を過ごしました。マーケティング、セールス、マネジメント、その他にもたくさんの、私の知らなかったことを学びました。もちろん、MBAをPhi Delta Theta(フラタニティハウスの名前)の屋根の上で勉強するなんてことも、私の人生プランには含まれていませんでした、でもそんなことをしていました。
数年後事態は悪化し始めました。もっともっと力を込めて船を漕ぎ進めないといけないと感じ、そしてある時にハジけて、もうこんな、午前3時45分メンフィス発の電車の問題や、平行線に関する数学の問題を解いたりしてられないと思ってしまいました。自分自身の何かが狂っていたのです。やるべきことをできない自分に憤りました。起業は長年の夢でした、そして、そう、”つまり多分僕はこんなことには向いてないんだ”と思いました。
なので私は少し休暇をとることにしました。もし、皆さんがコース6(コンピューターサイエンスの授業)を取っていたなら、”休暇をとる”というのは”ポーカーボット(ポーカーを自動でやるプログラム)”を書くことと同じだと分かりますよね。ポーカーボットを知らない人のために説明しますと、まず、オンラインポーカーは、長時間パソコンの前に座ってたくさんクリックして、そしてお金がなくなっていくものですよね。ポーカーボットとは、コンピューターがあなたの代わりにポーカーをしてくれて、お金がなくなっていくものです。
でも、本当に夢中になれる物でした。無我夢中でした。シャワー中でも、真夜中でもポーカーボットのことばかり考えていました。突然私自身のスイッチがオンになったように、私はポーカーボットの開発マシーンになったのです。
こんなある時、両親がニューハンプシャーのコテージで週末を過ごそう、と言ってきました。でも、私はポーカーボットの開発を続けたかった。だから ホンダ アコード のトランクを開けて、自分のコンピューターとワイヤーを積み込んで、コンピューターを全て小さなコテージに担ぎ込んだのです。ダイニングルームのテーブルは少し小さかったので、やかん、フライパンを全部どかせて、コンロの上を私のモニタールームにしてしまいました。母は、私はそのうち刑務所行きだと覚悟したそうです。
(ここでちょっと話が逸れますが、私は両親には多大な迷惑をかけました。ここにいる皆さんも、皆さんのご両親にたくさん心配をかけたはずです。なのでこれまで皆さんをサポートしてくれた両親、大切な人たちに感謝しましょう。ありがとう。)
※ここは英文にはない。
好きなことを仕事にしなさい、と言おうと思ったのですが、その言葉は実はあんまり意味がないんです。なぜなら、みんな、今やっていることが自分の好きなことだと、簡単に思い込んでしまうからです。誰も、自分が嫌いなことをやっているなんて思いたくないものですよね?こう考えてみると、”最も幸せで成功している人たち”は、”自分の好きなことをしている人”という訳じゃないんです。”自分にとってのチャレンジを攻略することに夢中になっている人”で、その人にとっては、それがとても大切なことなのです。
そんな人達は、”テニスボールを追いかける犬”に似ています。そんな人達の目は狂気を宿しているほどです。リードを振り払って、駆け出し、何があってもボールを追いかけます。私の友人にも、たくさん働いてたくさんお金を稼いでいる人はいます。でも、みんな、仕事机に縛り付けられているみたいだと愚痴をこぼします。
問題は、多くの人が、すぐには自分のテニスボールを見つけられないということです。誤解しないでくださいね、私も、私の次にスピーチする人と同じように、標準的な試験も好きですよ。でも、SAT試験対策講座の覇者になることは私のテニスボールではなかったのです。びっくりすることですが、ポーカーボットとDropboxは、気分転換でやっていた遊びです。当時のメインの仕事中も、頭の中では小さな声が「こうすればいいポーカーボットができるよ」と囁いてきますが、いつだって私は「黙ってろ、仕事ができないだろ」と言って、その声を黙らせていました。でも頭の中の小さな声が、一番正しいんですよね。
これを理解するのには時間がかかりましたが、でも、人が一生懸命働けるというのは、人よりも優れているからという訳ではないのです。問題を解決するのが楽しいから一生懸命働くのです。
だから今からは、自分自身を追い詰め一生懸命やるのではなく、自分を惹きつけるテニスボールを見つけるのです。時間がかかるかもしれません。でも見つかるまでは自分の声に耳を傾け続けてください。
さて、私が卒業してすぐの夏の話に戻りましょう。皆さんにもこの夏がやってきます。フラタニティ・ブラザーのAdam Smith(アダム・スミス)と、彼の友人Matt Brezina(マット・ブレジーナ)が、会社を始めました。私は、1つのアパートで、みんな一緒に働ければ、きっと面白いことになるだろうと思いました。
最高の夏でした。いえ、”ほぼ最高”の夏でした。エアコンが潰れていて、ボクサーパンツだけを着てプログラミングをしていましたからね。アダムとマットは一日中仕事をしていました。そんなある時、アダムとマットが、「ちょっと投資家に会ってくるよ、ビジネスの秘訣を教えてもらって、ヘリコプターにも乗せてもらうんだ!」と言うのです。私は少し嫉妬しましたよ。私はその時点で自分の会社を数年やっていました。でもアダムはまだほんの2か月です。「俺のヘリコプターはどこだよ!」ってね。
そして事態はどんどん悪い方向へ進みます。8月も過ぎていき、アダムが悪い知らせを持ってきました。アダムたちが引っ越すと言いだしたのです。私のホットポケットがなくなる(ホットポケットはレンジで温めるパイのような食べ物=寂しくなるの意味?)だけでなく、シリコンバレーに引っ越すと言うのです。彼らは本格的に動き始めました。そして私はまだ…。
しばらくしてからアダムに電話して、近況を聞いてみました。”全てうまくいってるよ、今日はVinod(ビノッド・コースラ)に会ったんだ。”と言うのです。ビノッド・コースラは大金持ちの投資家でサンマイクロシステムズの共同設立者です。そしてアダムは僕に特大の爆弾発言を投下しました。”彼が僕らに500万ドル投資してくれるんだ”ってね。
私もとても嬉しかったのですが、反面ショックでもありました。アダムは気の置けない飲み仲間で、フラタニティの弟分、2歳年下です。言い訳はできない。アダムはスーパー・ボウル、私はドラフトにも選ばれていない(アメフトの成功者と落伍者の例)、と。アダムは気づいていないと思いますが、私にとっては、目覚めのキックだったのです。私が自分を変える時だったのです。
“あなたの価値は、自分と一緒に過ごす人の5人の平均値で決まる”とよく言われます。少しだけ考えてみてください。あなたのサークルにいる5人は誰ですか?あなたに良いニュースがあります。MITはあなたのサークルを作るのに世界で最も優れた場所の1つなのです。もしも、私がMITにいなかったら、アダムに出会っておらず、私の素晴らしい共同創業者:アラシュにも出会っておらず、Dropboxも生まれていなかったでしょう。
自分に刺激を与えてくれる人と一緒に過ごすということは、自分に才能があることや一生懸命に仕事をすることと同じぐらいに大切である、と学びました。もし、マイケル・ジョーダンがNBAにいなかったら?もし彼のサークルの5人がイタリアのカッコいい男達だったら?あなたのサークルの人達が自分を高めてくれるのです。アダムが私にそうしてくれたように。
これからは皆さんの周りのサークルは広がっていきます。同僚や周囲に住む人々。どこに住むかはとても重要です。MITは世界にひとつだけ、ハリウッドも、シリコンバレーも世界にひとつだけの場所です。自分がどの道に進もうとも、それは偶然ではありません。その道には必ずその道の最高の人達が集まる場所があるのです。その場所に行くべきです。他の場所で落ち着いてしまってはいけません。自分の尊敬する人達と出会い、彼らから学べることはとても大きなメリットなのです。尊敬する人達が自分のサークルの一部になるのです。そして彼らから学んで下さい。もしも他の場所で、自分の中で真の何かが動き出したのなら、そこへ引っ越すべきです。
卒業後に陥りやすい最後の罠は”準備が整っている”ということです。誤解しないで下さい。学び続けることは最も重要なことです。でも、”実際にする”ことが最も早く学ぶ道なのです。何か夢を持っていて、その夢の為に、一生をかけて学び、計画し、準備をしながら過ごすこともできます。でも、今皆さんがしなければならないのは始めることです。
私だって、今まで一度も”準備万端”だったことなどありません。投資家達が「分かった出資しよう、どこにお金を送金すればいい?」と言った日を覚えています。24歳だった私にとって、それはもうクリスマスみたいなものでした。クリスマスプレゼントを開けるみたいに、bankofamerica.com(銀行のサイト)にアクセスし、会社の口座残高が60ドルから120万ドルになる瞬間を見逃すまいと、更新ボタンをひたすらクリックしていました。最初は、有頂天でした。”残高にコンマが2個もついてる!(100万ドル以上)、この画面をスクリーンショットで保存しておこうか!?”って。でもそこで変な感じがしたのです。”ある時このお金を返せって言われるってことだよな?俺は今何をしようとしているんだ?”って。
皆さんもこのような話を知っているはずです。MITではこれを”消防ホースから酒を飲む”と言います。こんな言葉を聞くだけでも楽しくなってしまいます。でも、酒を飲んだ後、胃の中が内出血でボロボロになっていることに気づくのです。それでも、いい面があるということを知ることもできます。今日、また一つその”ホース”のバルブは閉まってしまいました。次は、皆さんが、別の”ホース”を見つける番なのです。
私にとってドロップボックスがその”ホース”でした。皆さんの想像通り、この会社を立ち上げた時のことは、今までの人生で一番興奮した、楽しくて、満たされた経験でした。でも私が言いたいことは、それと同時に最も辛く、苦しく、恥をかき、イライラした経験でもあるということです。これまでにした失敗の数は数えきれないほどです。
幸運にも、失敗はそれほど問題ではありません。誰にも、オール5のパーフェクトな人生を過ごすことはできません。実際、卒業したら、皆さんのGPA(学校の成績)なんて関係なくなります。学校にいる時は、小さなミスは全てあなたの後々に傷を残します。でも、社会に出てからは、フラフラもせず、一度もガードレールにぶつからなかったとしても、それだけでいいと言う訳ではないのです。最大の過ちは”失敗”ではありません。失敗がないということは居心地が良すぎるのです。
ビル・ゲイツの最初の会社は信号を操作するソフトウェアを作っていました。スティーブ・ジョブズは最初の会社では、無料で話ができるプラスチックの笛を作っていました。どちらも失敗でした。でも、彼らがそんなことで悔やんでいるなんてことはないでしょう。今日を変えることは私が最も好きなことです。これからは、皆さんは人のミスの数など考える必要はありません。これからは、失敗は大した問題ではありません。人生でたったの1度、正しければそれでいいのです。
昔は私も心配ばかりしていました。そんな私が、自分の心配性を直したのは、こんなことがきっかけです。サンフランシスコに移ったばかりのある夜、眠れずにインターネットを見ていました。そんな時”あなたの人生は30,000日”という言葉を見つけました。最初は深く考えなかったのですが、なんとなく計算機で”24歳×365日”と打ち込みました。”なんてこった、もう9,000日近く終わっちゃってる!今まで何をやっていたんだ!」と思いました。
(By the way: you guys are 8,000 days down.)
(ちなみに皆さんは8,000日使っていますよ。)
さあこれが”成功へのカンニングペーパー”に”30,000″と書かれていた理由です。その夜、”もう準備をしている暇なんてない、練習は終わりだ、リセットボタンなんて無いんだ”と思いました。毎日、私たちは少しずつ自分の人生の物語を綴っていきます。そして死ぬその日の物語は”ドリューここに眠る、彼は174番目に死にました”などという文章ではないはずです。だから、私は人生をパーフェクトにするのではなく、おもしろい人生にしようと。自分の人生の物語をアドベンチャーにしたいのです。その気持ちが他人との差となるのです。
祖母が今日、ここに来ています。来週は、95歳の誕生日をみんなで祝うことにしています。以前、カリフォルニアに引っ越したことに関して、家族と電話で少し話しました。そんな電話で、いつも心に残っている言葉があります。祖母がいつも電話の最後で言う言葉”Excelsior(エクセルシオール)”。これは、”常に向上心を持って”という意味です。
そして今日、皆さんの卒業式、あなたの実社会での初めての日に、皆さんのご健闘を祈っております。完璧な人生を歩むのではなく、冒険をするために、自分を自由にしておくこと、常に向上心を持って。
ありがとうございました。
Source - https://trapnest.net/956/post-956/
英語
Thank you Chairman Reed, and congratulations to all of you in the class of 2013.
I'm so happy to be back at MIT, and it's an honor to be here with you today. I still wear my Brass Rat, and turning this ring around on graduation day is still one of the proudest moments of my life.
There are a lot of reasons why this is a special day, but the reason I'm so excited for all of you is that today is the first day of your life where you no longer need to check boxes.
For your first couple decades, success in life has meant jumping through one hoop after another: get these test scores, get into this college. Take these classes, get this degree. Get into this prestigious institution so you can get into the next prestigious institution. All of that ends today.
The hard thing about planning your life is you have no idea where you're going, but you want to get there as soon as possible. Maybe you'll start a company, or cure cancer, or write the great American novel. Or who knows? Maybe things will go horribly wrong. I had no idea.
Being up here in robes and speaking to all of you today wasn't exactly part of my plan seven years ago. In fact, I've never really had a grand plan — and what I realize now is that it's probably impossible to have one after graduation, if ever.
I've thought a lot about what's different about the life you're beginning today. I've thought about what I would do if I had to start all over again. What got you here was basically being smart and working hard. But nobody tells you that after today, the recipe for success changes. So what I want to do is give you a little cheat sheet, the one I would have loved to have had on my graduation day.
If you were to look at my cheat sheet, there wouldn't be a lot on it. There would be a tennis ball, a circle, and the number 30,000. I know this doesn't make any sense right now, but bear with me.
I started my first company in a Chili's when I was 21. My cofounder, Andrew Crick, and I had never done this before. We were wondering if you needed to wear a suit to City Hall, or if you needed to make a company seal for stamping important documents. It turns out you can just go online and fill out a form and be done in about two minutes. It was a little anti-climactic, but we were in business. Over onion strings we decided that our company was going to make a new kind of online course for the SAT. Most kids back then were still using these old-school 800-page books, and the other online prep courses weren't very good. We called it Accolade, an SAT vocab word meaning an award of distinction. Well, actually, we called it "The Accolade Group, LLC" which we thought sounded a lot more impressive.
I stopped at Staples on the way home to pick up some card stock. Clearly, the most important order of business was to Photoshop a logo and print out some business cards that said "Founder" on them. The next order of business was to hand them out at conferences, and tell girls "why yes, I do have a company." It was awesome.
But the best part was learning all kinds of new things. I lived in my fraternity house every summer, and up on the fifth floor there's a ladder that goes up to the roof. I had this green nylon folding chair that I'd drag up there along with armfuls of business books I bought off Amazon and I'd spend every weekend reading about marketing, sales, management and all these other things I knew nothing about. I wasn't planning to get my MBA on the roof of Phi Delta Theta, but that's what happened.
A couple years later, things started going downhill. I felt like I had to paddle harder and harder to make progress, and at some point I just snapped and couldn't deal with any more math questions about parallel lines or the train leaving Memphis at 3:45. I figured something was wrong with me. I felt guilty for being so unproductive. Starting a company had been my dream, and, well, maybe I didn't have what it takes after all.
So I took a little break. Of course, if you're in course 6, sometimes "taking a break" means writing a poker bot. For those of you who don't know what a poker bot is, what happens when you play poker online is first, you sit for hours and click buttons, and then you lose all your money. A poker bot means you can have your computer lose all your money for you.
But it was a fascinating challenge. I was possessed. I would think about it in the shower. I would think about it in the middle of the night. It was like a switch went on — suddenly I was a machine.
In the middle of all this, my mom and dad wanted all of us to come up to New Hampshire to spend a family weekend together. But I really wanted to keep working on my poker bot. So I pull up in my Accord and open the trunk, and next I'm dragging all my computer stuff and all these wires into our little cottage. The dining room table wasn't big enough so I started moving all the pots and pans off the stove to make room for all my monitors. This time it was my mom who thought something was wrong with me. She was convinced I was going to jail.
I was going to say work on what you love, but that's not really it. It's so easy to convince yourself that you love what you're doing — who wants to admit that they don't? When I think about it, the happiest and most successful people I know don't just love what they do, they're obsessed with solving an important problem, something that matters to them. They remind me of a dog chasing a tennis ball: their eyes go a little crazy, the leash snaps and they go bounding off, plowing through whatever gets in the way. I have some other friends who also work hard and get paid well in their jobs, but they complain as if they were shackled to a desk.
The problem is a lot of people don’t find their tennis ball right away. Don't get me wrong — I love a good standardized test as much as the next guy, but being king of SAT prep wasn’t going to be mine. What scares me is that both the poker bot and Dropbox started out as distractions. That little voice in my head was telling me where to go, and the whole time I was telling it to shut up so I could get back to work. Sometimes that little voice knows best.
It took me a while to get it, but the hardest-working people don't work hard because they're disciplined. They work hard because working on an exciting problem is fun. So after today, it's not about pushing yourself; it's about finding your tennis ball, the thing that pulls you. It might take a while, but until you find it, keep listening for that little voice.
Let's go back to the summer after my graduation, the summer you're about to have. One of my fraternity brothers, Adam Smith, and his friend Matt Brezina were starting a company and we decided it would be fun for all of us to work together out of one apartment.
It was the perfect summer — well, almost perfect. The air conditioner was broken so we were all coding in our boxers. Adam and Matt were working around the clock, but as time went on they kept getting pulled away by potential investors who would share their secrets and take them on helicopter rides. I was a little jealous — I had been working on my company for a couple years and Adam had only been at it for a couple months. Where were my helicopter rides?
Things only got worse. August rolled around and Adam gave me the bad news: they were moving out. Not only was my supply of Hot Pockets cut off, but they were off to Silicon Valley, where the real action was happening, and I wasn't.
Every now and then I'd give Adam a call and hear how things were going. Things were always pretty good. "We met with Vinod this afternoon," he would tell me. Vinod Khosla is the billionaire investor and cofounder of Sun Microsystems. Then Adam dropped the bomb. "He's going to give us five million dollars."
I was thrilled for him, but it was a shock for me. Here was my faithful beer pong partner and my little brother in the fraternity, two years younger than me. I was out of excuses. He was off to the Super Bowl and I wasn't even getting drafted. He had no idea at the time, but Adam had given me just the kick I needed. It was time for a change.
They say that you're the average of the 5 people you spend the most time with. Think about that for a minute: who would be in your circle of 5? I have some good news: MIT is one of the best places in the world to start building that circle. If I hadn't come here, I wouldn't have met Adam, I wouldn't have met my amazing cofounder, Arash, and there would be no Dropbox.
One thing I've learned is surrounding yourself with inspiring people is now just as important as being talented or working hard. Can you imagine if Michael Jordan hadn’t been in the NBA, if his circle of 5 had been a bunch of guys in Italy? Your circle pushes you to be better, just as Adam pushed me.
And now your circle will grow to include your coworkers and everyone around you. Where you live matters: there’s only one MIT. And there's only one Hollywood and only one Silicon Valley. This isn't a coincidence: for whatever you're doing, there's usually only one place where the top people go. You should go there. Don’t settle for anywhere else. Meeting my heroes and learning from them gave me a huge advantage. Your heroes are part of your circle too — follow them. If the real action is happening somewhere else, move.
The last trap you might fall into after school is "getting ready." Don't get me wrong: learning is your top priority, but now the fastest way to learn is by doing. If you have a dream, you can spend a lifetime studying and planning and getting ready for it. What you should be doing is getting started.
Honestly, I don't think I've ever been "ready." I remember the day our first investors said yes and asked us where to send the money. For a 24 year old, this is Christmas — and opening your present is hitting refresh over and over on bankofamerica.com and watching your company's checking account go from 60 dollars to 1.2 million dollars. At first I was ecstatic — that number has two commas in it! I took a screenshot — but then I was sick to my stomach. Someday these guys are going to want this back. What the hell have I gotten myself into?
You already know this feeling: at MIT we call it "drinking from the firehose." It’s about as fun as it sounds, and all of us have the internal bleeding to prove it. But we’ve also learned it's good for you. Today, one valve shuts off. Now you need to go out and find another firehose.
Dropbox has been mine. As you might expect, building this company has been the most exciting, interesting and fulfilling experience of my life. What I haven't really shared is that it's also been the most humiliating, frustrating and painful experience too, and I can't even count the number of things that have gone wrong.
Fortunately, it doesn't matter. No one has a 5.0 in real life. In fact, when you finish school, the whole notion of a GPA just goes away. When you're in school, every little mistake is a permanent crack in your windshield. But in the real world, if you're not swerving around and hitting the guard rails every now and then, you're not going fast enough. Your biggest risk isn't failing, it's getting too comfortable.
Bill Gates's first company made software for traffic lights. Steve Jobs's first company made plastic whistles that let you make free phone calls. Both failed, but it's hard to imagine they were too upset about it. That's my favorite thing that changes today. You no longer carry around a number indicating the sum of all your mistakes. From now on, failure doesn't matter: you only have to be right once.
I used to worry about all kinds of things, but I can remember the moment when I calmed down. I had just moved to San Francisco, and one night I couldn't sleep so I was on my laptop. I read something online that said "There are 30,000 days in your life." At first I didn't think much of it, but on a whim I tabbed over to the calculator. I type in 24 times 365 and — oh my God, I'm almost 9,000 days down. What the hell have I been doing?
(By the way: you guys are 8,000 days down.)
So that’s how 30,000 ended up on the cheat sheet. That night, I realized there are no warmups, no practice rounds, no reset buttons. Every day we're writing a few more words of a story. And when you die, it's not like "here lies Drew, he came in 174th place." So from then on, I stopped trying to make my life perfect, and instead tried to make it interesting. I wanted my story to be an adventure — and that's made all the difference.
My grandmother is here today, and next week we'll be celebrating her 95th birthday. We talk more on the phone now that I’ve moved out to California. But one thing that's stuck with me is she always ends our phone calls with one word: "Excelsior," which means "ever upward."
And today on your commencement, your first day of life in the real world, that's what I wish for you. Instead of trying to make your life perfect, give yourself the freedom to make it an adventure, and go ever upward. Thank you.