90s生まれミレニアル世代のメモ帳/備忘録

アメリカ東海岸の片隅から、読んだ記事や本で気になった箇所をメモするブログ。

QQQと上位20個別銘柄の対決 - あんたは個別株では勝てない

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Source: Sv1015

下記動画の川田氏のお話が非常に面白かったのでメモ。QQQの個別株上位10個を買った場合とQQQの10年後のリターンがどっちがよかったかを見たスライドを紹介。QQQには勝てない...

Q:えっ?でもこれらって世界で最も有望な銘柄群なんでしょう?これからも期待できると思って買ったのに


A:はい、いまはそう見えているかもしれません。実際に上記テーブルを見てもらうと、例えば QQQ を 2015末に買うと、直近まで+78%ですから約1.8 倍になっています。同じくアップルは+143%なので2.5 倍近くにな
っています。そうしてみると、今の時価総額上位20銘柄を2015年末から持っていれば20銘柄中12銘柄はQQQよりパフォーマンスが良かった。その中からいくつか選んで持っていればQQQ には勝てそうですよね?


Q:そう、これなら私でも出来そうだ。


A:しかし、これは結果論です。今の上位 20 銘柄はこれまでの良好なパフォーマンスのおかげで今の地位にまで上り詰めて来た。しかし 2015 年末の段階でこれらの銘柄が 4 年後にトップ銘柄になるかどうかは誰も分かりません。ではこれはどうですか?

Source: 資産形成はETFで|川田重信|note

詳細なQ&Aは下記のnoteに書かれています。

  • 米国株式は代表的なハイテク銘柄を中心に20銘柄程度保有している。個別銘柄の売買をしているので、買値は概ね現状株価水準より少し高い。話題のIPOにも飛び乗り飛び降りをしている。
  • しかし、QQQをはじめとするETFについてはよく理解できておらず個別銘柄でポートフォリオを構成していたため、不安定な運用となっていた。それで、以下のやり取りをさせていただいた。
  • そんなにQQQだけを買っていっていいものなのですか?
  • A: QQQはナスダック市場全3000銘柄から時価総額の大きい100銘柄をパッケージして、常時その組み入れ比重が変わる投資信託
  • お手持ちの20銘柄の多くはナスダック100の構成上位銘柄なのです。つまりQQQに既に含まれていますので、QQQを保有しているのであれば、これら個別銘柄は買う必要がないかもしれません。その分QQQを多く買うべきなのではないでしょうか。
  • 表はナスダック100指数を構成している時価総額上位20銘柄です。知名度が高い銘柄ばかりですが、田中さんが保有している個別銘柄も多く含まれていますね。

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  • 従って、QQQを1000万円買えばその11%を占めるアップル(AAPL)を116万円、同じく11%のマイクロソフト(MSFT)を113万円買っているのと同じことになります。またアドビシステムズ(ADBE)は1.5%程度のウェイトですから15万円ほど買っていることになります。
  • QQQはこれを一銘柄と考えずに、ポートフォリオだと捉えるべきなのです。しかし、これからもっと大事なことをお伝えします。保有している多くの銘柄が、今後も有望銘柄である保証はどこにもありません。これが米国株式を理解するときの最大のキモです。
  • A:今はそう見えているかもしれません。実際に先ほどの表を見ると、例えばQQQを2015末に買うと、直近まで+78%ですから約1.8倍になっています。同じくアップルは+143%なので2.5倍近くになっています。振り返ってみると、現在の時価総額上位20銘柄を2015年末から持っていれば、20銘柄中12銘柄はQQQよりパフォーマンスが良かったのです。12銘柄の中からいくつか選んで持っていればQQQには勝てそうに思われますね。
  • A:しかし、それは結果論です。今の上位20銘柄はこれまでの良好なパフォーマンスのおかげで今の地位にまで上り詰めて来たのです。しかし、2015年末の段階でこれらの銘柄が4年後にトップ銘柄になっているかどうかは誰にも分かりませんでした。次の表を見てください。2000年からの20年間でQQQ(1999年3月組成)は3.4倍(+240.6%)になりました。途中2000年3月にITバルブが弾けてから2002年秋まで急落し、高値から8割水準まで落ち込んだ時期がありました。それでも3.4倍になっているのです。
  • 2000年時点の上位10銘柄を見ると、当時随分持て囃された企業の名前が目につきますが、オラクル(ORCL)に買収されたサンマイクロシステムズや、非公開化したデル、さらに破綻してしまったワールドコムなど、その後市場から消え去ってしまった企業も多くあるのです。2000年の上位10銘柄のうち現在も存続している銘柄で、当時QQQのパフォーマンスを上回っていたのはマイクロソフトとアムジェン(AMGN)2銘柄しかありませんでした。
  • Q:個別銘柄でもアマゾンやアップルを買っておけば、大きなリターンが得られるのではないでしょうか。
  • A:2008年(金融危機前後)、2011年、そして2015年の上位10銘柄とQQQのパフォーマンスを比べても、QQQに勝つのが簡単ではないことがよく分かります。2008年以降は基本的に上昇相場でQQQを持っているだけで資産は6.7倍(+568.7%)に増えているのです。構成上位10銘柄のパフォーマンスもすべてプラスですが、10銘柄揃ってQQQを上回っているわけではありません。この10年に限ればアマゾン(AMZN)など、いくつかの銘柄を買っていればQQQを持っているより満足度が高かったかもしれませんが、それはやはり結果論です。そのアマゾンにしても一本調子で上昇してきたわけではなく、何度も急落して、その都度這い上がって今があります。ホルダーがその変動を持ち堪えるのは厳しかったかもしれません。
  • Q:個別銘柄で儲けるのは簡単じゃないという事ですね。確かに上昇した銘柄は証券会社から利食いしろと言われ、それでまた別の銘柄の購入を勧められる。
  • A:人間の銘柄選択能力などというものは、その時の空気に左右されてしまうため、どうしても人気の割高銘柄に目が行きがちです。そして利食いは出来るけど損切りするのはなかなか勇気が要ります。

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  • ETFはあるルールに則って保有銘柄とその保有比率を決定しますから、人間の持つ感情移入や恣意性が排除されます。そしてシンプルで分かりやすい。それが長期投資にはフィットしています。
  • Q:個別銘柄をたくさん持つよりQQQだけでいいということですか?
  • 通常の長期投資ならS&P500とナスダック100のETF、すなわちSPYとQQQの2銘柄を半々程度で買い進めるのが良いと思っています。管理も非常に楽になります。

SP500上位組入銘柄の株価パフォーマンス

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  • Q:先日大手証券の営業員にQQQを買いたいといったら、QQQは手数料が高い、9%もするので3%の投信はどうかと勧められたのですが、本当に9%もするのですか?
  • A:ポートフォリオ全体の75%程度はQQQ(東証1545)とSPY(東証1557)の2つのETFでいいと思います。そして残りの25%程度は自分の好きな銘柄で最大5銘柄程度に抑えるべきです。私もこの10数年間は試行錯誤の繰り返しでそのスタイルに落ち着いています。
  • 要は個別銘柄に煩わされなくても資産形成は出来るということです。田中さんの投資目的はなにですか?銘柄の当てっこで刺激を味わう事ですか、それとも資産形成ですか。もしくはその両方?

 

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