https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220128/k10013452721000.html
メモ:
国立大学を卒業後、希望した大 大手電機メーカーに就職。50代で年収800万円。3年前に定年退職。定年後、フリーランスの企業コンサルタントとして働いていて、年収は180万円。
退職金は、およそ1500万円。退職金平均は年々下がっている
想定よりも退職金が少なかったことで、定年後の生活設計が崩れたのが、住宅ローンです。
2人の子どもを持つ成田さんは、41歳のとき、ローンを組んで住宅を購入しました。当時、不動産会社からは「退職金でローンを完済する人も多く、そうすれば定年後は楽に過ごせる」と言われていました。
しかし実際は、退職金でローンを一括返済すると手元に残るお金がなくなり、生活そのものが厳しくなる状況でした。そのため、70歳まで、月12万円のローンを支払い続けることとなったのです。
「70歳まで住宅ローンの支払いが続くのは、大きな負担ですね。退職金で住宅ローンを一括で返しても、まだ退職金が残っていることを期待していたのですが、現実は甘くありませんでした」
収入は、月15万円ほど。一方の支出は、住宅ローン、生活費、保険料など合わせて月に約35万円。毎月20万円ほどの赤字を、退職金から捻出しています。
さらに、成田さんの下の子どもはまだ大学生で、年間約100万円の学費も、退職金から支払っています。
定年後の3年間で、すでに約1000万円を取り崩しました。
「このままいったらやばいですね…。年金が出るまで食いつないでいけるかどうか不安です。読みが甘かったのですが、20年前にローンを組んだ時は、定年後の生活を想定することが難しかったです」