90s生まれミレニアル世代のメモ帳/備忘録

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メモまとめ - 乱舞した20年の米国株、投資家が学ぶべき教訓とは

Source: 乱舞した20年の米国株、投資家が学ぶべき教訓とは - WSJ

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学ぶべき教訓

コロナショックによる3月の株価暴落のさなか、「2020年は米株式市場にとって素晴らしい年になる」と予想できた人はほぼいない。

私自身は、駐在先のアメリカ人上司や同僚が401Kで1億円以上の資産を築いているような人が周りにいたという恵まれた環境でしたので、コロナショックは最高の買い場でので絶対買った方がよいというアドバイスをいただき、底辺りでまとまった金額を買えました。

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その時にはウォール街のランダムウォーカーや敗者のゲーム、勝者のゲームを読み終えていましたし、普段から同僚たちから米国株が右肩上がりで推移する理由を聞かされていたので、何の迷いもなく底辺りで一括購入することができました。50-60代の同僚は2000年ITショック、2008年金融危機も売らず、ドルコスト平均法で買い続けて今は大きな財産を得ている人ばかりですので、非常に説得力がありました。

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下記はWSJの記事からの引用:

好景気であればこうしたことは容易に想像できたかもしれない。しかし、20年はウォール街の外部には全く違う世界があった。世界では壊滅的な新型コロナウイルスパンデミック(世界的大流行)で100万人以上が死亡し、事業活動や旅行は停止。経済は大打撃を受けていた。そうした冷酷な現実の中で市場が持ち直したのには多くの理由がある。米連邦準備制度理事会FRB)の大規模な対応措置が果たした役割は大きい。それでも、多くの投資家はこの驚異的な株価上昇を理解するのに苦しんでいる。

 アバディーン・スタンダード・インベストメントツのラルフ・バセット氏は、「ここに至るまでの道のりは、決して予想できなかった」と述べる。 

  • 市場は経済を完全には反映しない
  • 株式市場は、経済よりもはるかに早く回復し始めることが多い。世界金融危機の場合、米国株は2009年3月9日に底打ちした。しかし、失業率が危機以前の水準を下回る水準に低下するまで、そこから7年を要した。20年も同様だ。株価は上昇したが、多くのエコノミストは23年以降になるまで、コロナで失われた雇用がすべて回復するとは予想していない。
  • 「市場が現実から切り離されていると言う人が多かったが、株価は半年から1年後に起きるであろうことを織り込んでいる」とし、足元の経済状況が市場に反映されるわけではないと指摘する。春に株価の回復に賭け始めた投資家は、景気の急回復がすぐに始まることを想定していたわけではなく、数カ月後に状況は改善していると見込んでいた。そして、その見通しは正しかった。
  • 市場のタイミングを計ろうとしないことが得策 - 今回のコロナ禍でも世界金融危機時でも、悪いニュースに反応して売り、景気が回復するのを待って市場に戻ってきた投資家は、株価上昇の大部分を逃してしまっことになる。相場が暴落すれば悲惨な気持ちになるが、大多数の投資家にとって市場への出入りを繰り返さない方が良いことは歴史が証明している。フィデリティ・インベストメンツの分析によると、仮に1980年の初めにS&P500種指数に1万ドル(約100万円)を投資し、2020年8月末までの上昇率上位5日を逃した場合、その全期間を通じて投資していた投資家に比べ、リターンは38ポイント低くなる。
  • 予測は予測でしかない - ストラテジストらはS&P500種について、おおむね小幅な上昇を予想していた。ところが、3月までにBMOキャピタル・マーケッツとオッペンハイマー・アセット・マネジメントのアナリストは、市場の行方を予測することが困難になったとの理由で年末時点の予想を取り下げた。アナリストの間では春の暴落の後に予測を引き下げ、夏の株高の後に再び引き上げる動きもあった。ゴールドマン・サックス・グループは3月に年末時点のS&P500種の予測を3000に引き下げた後、8月には3600に上方修正、11月にはさらに3700に引き上げた。
  • ハイテク株取引はますます膨らむ
  • だからといって、必ずしも21年はグロース株がバリュー株に劣る年になるとは限らない。アバディーン・スタンダードのバセット氏によれば、社会全体としては、コロナ流行の前からテクノロジー志向が強まっていた。石油会社や実店舗で営業する小売業者など、苦戦が続く業界の企業にとっては、コロナが終息すれば問題が全て解決するわけではない。