メーカーでもそうなんでしょうか...?
メーカーより顧客を見るのが僕の営業スタイルでした。まず物を買ってくれる顧客を探して親しくなる。そして、その顧客が買おうというものを探してきて売るんです。「何か必要なものありませんか、あったら私に任せてください」としょっちゅう聞いて回っていましたね。顧客の欲しいものが分かったら、メーカーと交渉するわけです。いつもそんな感じでやっていました。
営業で成功する方法も色々と学び、身につけました。一番大事なのは、お客さんの所へよく行くことです。行けば行くほど親しくなれますし、相手が何を望んでいるかわかってきます。ビジネスというのは昔も今も変わりません。相手の抱えている問題をつかみ、どうしたら解決できるか考える。基本的にはそれしかありません。もう一つ大切なのは、約束を守ることです。約束を破ったら、相手との信頼関係は一瞬にして崩れます。
営業をしていて発見したのは、「人は買いたい物を買うのではない。買いたい人から買うのだ」ということです。だからこそ、とにかく足を運び、相手の懐に入っていき、信頼関係を築くんです。これは誰にでもできることではありません。だから会社としては、そういうことができる優秀な人材を探し、採用し、育てないといけない。つまり人への投資が大切になってくるわけです。人への投資は経営者として一番重要という僕の考えは、営業マンとしての成功体験からきているのだと思っています。
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