過去20年で米国の家計金融資産が3.1倍に伸びたのに対し日本は1.5倍。この取り返しがつかないほどの差は、株式や投信などの運用益の違いによって主にもたらされた。
米国の投信残高の増加を特に引っ張ってきたのが低コストのインデックス投信だ。株式投信に占める比率がわずか4%だった1995年から、2015年には22%に上昇した。上場投資信託(ETF)を含めるとインデックス投信の比率は3割前後になる。
ジョン・ボーグル氏が創業したバンガードは1976年に初めて個人向けのインデックス投信を発売した。今も運用残高の4割を占めインデックス投信のシェア第1位。会社の資産全体でも15年度末で約330兆円で世界最大級だ。
ストックヴォイスでも日米の家計の差を紹介しておりましたが、S&P500の過去チャートを見ると、401Kで毎月給与天引きされ自動で米国株インデックスを定期購入しているアメリカの中間所得層の家計資産が伸びているのは納得です。