90s生まれミレニアル世代のメモ帳/備忘録

アメリカ東海岸の片隅から、読んだ記事や本で気になった箇所をメモするブログ。

インデックス運用はまだ始まったばかり - 近年、インデックス運用は大きくなり過ぎたと言われていますが、私はそうは思いません。

近年、インデックス運用は大きくなり過ぎたと言われていますが、私はそうは思いません。

現在、米国のミューチュアル・ファンドに占めるインデックス運用の割合は40%に満たず、多くの投資家がポートフォリオの手数料を払い過ぎている可能性があります。また、米国株式市場の時価総額に占めるインデックス・ファンドの割合はわずか15%です。さらに、インデックス・ファンドは典型的な長期保有投資であるにもかかわらず、米国の証券取引所の売買高の5%にも達していません。したがって、インデックス運用は一般的に考えられているほど大規模とは言えません。

注記:いずれも2018年12月31日現在のデータ。米国の登録済みファンドの資産はモーニングスターを使用(ファンド・オブ・ファンズおよびマネーマーケット・ファンドを除く)。米国株式ファンド市場のシェアはモーニングスター・カテゴリーグループの米国株式とセクター別株式のミューチュアル・ファンドおよびETFを使用。債券ファンド市場のシェアはモーニングスター・カテゴリーグループの債券(課税)ミューチュアル・ファンドおよびETFを使用。米国株式市場の時価総額はCRSPトータル・マーケット・インデックスを使用。米国債券市場の時価総額ブルームバーグ・バークレイズ米国ユニバーサル・インデックスを使用。発行済み証券の保有比率および売買高は利用可能なデータに基づく最良推定値。

出所:モーニングスター、ファクトセット、CRSP、ブルームバーグ・バークレイズ、ArcaVisionのデータに基づきバンガードが算出。

これらの規模を見る限り、インデックス運用が市場を動かし、非効率性を生み出す可能性はそれほど高くはありません。市場の動きは、アクティブ運用のマネージャーが市場価格を決定することにより生じているのです。

インデックス運用の規模はまだピークに達していません。実際には、さらに成長の余地があると私たちは考えています。インデックス運用は規模の経済による恩恵を受けます。運用規模の拡大により効率性が損なわれたり、コストが上昇することはありません。私たちはグローバル市場には未開拓の部分があり、そこに低コスト投資の恩恵をもたらす機会があると考えています。インデックス・ファンドは確実にそのニーズを満たすことができるでしょう。インデックス運用で獲得できるリターンに対して、あまりにも多くの投資家が高すぎる手数料を支払っています。また、インデックス運用型の株式ファンドは普及してきていますが、債券ミューチュアル・ファンドに占めるインデックス運用の割合はわずか27%程度です。

私の仕事で最良のことの1つはお客様との対話です。インデックス運用が皆さまの投資目標の達成に、どのように役立っているのかをお伺いするたびに大変嬉しく思います。市場の下落が避けられない時期に、老後に備えた貯蓄を始めることにも、また投資の初心者に対してある程度の予測可能性を提供することにも、インデックス運用は常にその価値を証明し、約束を果たし続けます。私たちバンガードはインデックス革命の最前線に居続けていると自負しております。この業界全体の向上をもたらす斬新なアイデアインデックス運用の力を受け入れてくださった投資家の皆さまに、心より感謝申し上げます。

Source: バンガード-長期・分散・低コスト-

米国のミューチュアル・ファンドに占めるインデックス運用の割合は40%に満たない、、バブルと聞いたこともありますが、しっかり数字を見ないといけないなと思いました。