以前にご紹介した洋楽の歌詞で覚えられる英語表現でこれは使えそうだなと思うものを改めてご紹介します。
以下の2つの文を意味/ニュアンスの違いは分かりますでしょうか?
- I am honest
- I am being honest
この2つの違いを明確に説明できる人は少ないかと思われます。普段仕事での英語のみをしていたらあまり注視しないような表現ですが、洋楽の歌詞を趣味で読んでいると毎回このような英語表現を学ぶことができる機会を得ることができます。
1) 主語 + is/are + 形容詞 →「人の性格や性質を表す場合」。この場合、"私は本来正直だ"とおうニュアンスになります。一方で、2) 主語 + is/are being + 形容詞 →「人のその時の状態を表す場合」となり、"私は一時的に正直になっている"となります。詳しくは以下に詳細を:
この曲のサビの歌詞部分で、なぜ「I am honest」ではなく「I am being honest 」となるのだろうと思った方も多いと思います。一見、同じようにみえるこの2つの表現、実はこの2つの文章には細かなニュアンスの違いが生じます。
[Chorus]
If I'm being honest
If I'm being honest
You said I should be honest
So I'm being honest
1) 主語 + is/are + 形容詞 →「人の性格や性質を表す場合」
人の性格や性質を表す場合に用いられます。例えば、ジョンさんは優しい人(優しい性格の持ち主)と表現するなら「John is nice」、より分かりやすく言うと「John is a nice person」になります。
He is rude. Don’t worry about it.(彼は失礼な人です。気にしないほうがいいですよ。)
She is polite. I think you’ll like her.(彼女は礼儀正しい人です。彼女のことを気にいると思いますよ。)
2) 主語 + is/are being + 形容詞 →「人のその時の状態を表す場合」人の性格や性質ではなく、一時的にとっている行動を表現する際の言い方になります。例えば、普段はとても意地悪なジョンさんが、今日に限っては優しくしていると表す場合「John is being nice today」になります。“being”を“acting”や“behaving””に置き換え「今日は〜に振舞っている / 態度をとっている」と覚えたら分かりやすいでしょう。
He is being rude today. He’s usually not like that(今日の彼、とても失礼ですね。いつもそんなことはないのですが・・・)
Is she just being polite?(あの子は社交辞令で礼儀正しく振舞っているだけなんかいな?)