自分自身もかなりお世話になったRarejobの創業期を描いたクーリエの記事がめちゃめちゃ面白いです。読んでいるだけでわくわくします。
日本最大級の化粧品口コミサイト「@cosme」(アットコスメ)の創業期を描いた日経ビジネスの記事: どう計算しても、億単位の利益が見込めた:日経ビジネスオンラインと同じ熱を感じました。
この二人の共通点は、外資系コンサルティング会社で働きながら起業したという点です。
仲間たちとは、よく深夜にミーティングをした。僕が当時勤めていた米国系の戦略コンサルティングファームの一室で、こっそりやるのだ。
僕のオフィスは大手町駅から地下道を5分ほど歩いていったところの、新築のビルの中だった。社内は清潔で広々としており、高そうなスーツに身を包んだ社員たちは、先輩後輩関係なく「さん」付けで呼び合っていた。デスクは、肩の高さほどのパーティションで仕切られており、個人の作業に集中しやすい。社員たちはIBMのノートパソコンThink Padに向かいパチパチと作業をしていた。
いったんプロジェクトに入ってしまうと、途端に仕事は忙しくなり、夜12時に帰れれば早いほう、という生活だ。だから僕は深夜1時からオンライン英会話事業についてのミーティングを入れていた。運良く家に帰ることができれば自宅でやっていたが、たいていの場合は会社のオフィスの会議室の一室でこっそりとスカイプを立ち上げ、仲間にコールをかけることになる。
「加藤です。聞こえる? お待たせしました。いつも遅くて悪いね」
中村岳(現レアジョブ社長)は、当時通信系の企業で研究員をしていた。
「聞こえてる。別にいいよ。今日は会社の仕事は5時に終わらせて、それからずっとコードを書いていた。そろそろ細かいことも決めていかなきゃね。
僕は予約とかのシステムをつくることに専念したいから、ウェブサイトに乗せる文章は加藤に用意してほしい」
「わかった」と僕は言った。
「その前に、料金とかいろいろ決めなくちゃいけない。僕が作業するから、メールで送るよ。何かコメントあったらよろしく」Source: Vol.03 会社でハードに働きながら、深夜こっそりと起業案を練った日々|加藤智久「レアジョブ奮戦記」 | クーリエ・ジャポン