TOEICの点数と実際の英語力は関係ないと思いますが、よく言われるのはTOEIC900点でもアウトプット(話す)のが苦手な人がいますが、TOEIC900は英語の基礎学力があるということになるようです。
私は現在の職業上、多くのビジネスパーソンと話す機会があるのですが、「英語ができさえすれば……」という方にお会いする機会が少なくありません。
ある有名メーカーに勤務している方は、国内営業で実績を上げ、TOEICスコアが700点程度あるということから海外事業部に異動。周りから見ればうらやむようなキャリアなのですが、そこから非常に苦しむことになったそうです。自分の英語力に全く自信がなく、本来電話一本掛ければ済む相談をわざわざメールで打ったり、メールでも正しいニュアンスで伝わっているのかがよく分からないため、都度英語ができる同僚にチェックしてもらったりしていたとのこと。当然業務効率が悪くなり、本来のパフォーマンスが出せていない状況でした。
これは一例ですが、こういった状況は決して珍しいことではないと、自身の経験も含め感じています。むしろ多くの方がこうした状況の中苦しんでいるのではないかとさえ思います。このような状況では、当然会社全体の効率も悪くなり、日本企業が本来持っている力を出し切れていないのではないでしょうか?