90s生まれミレニアル世代のメモ帳/備忘録

アメリカ東海岸の片隅から、読んだ記事や本で気になった箇所をメモするブログ。

英語ができる人の勉強法 声に出す わたしの場合は洋楽を木偶テーション

まず、声を出さない英語学習は無意味っていうことを、はっきり言い切らなきゃダメだと思います。言葉は基本的に音ですから、声を出さない英語学習は無意味だと。声を出しての学習なら、1日5分からでもいいと思います。

 

第13話:英語できる人/できない人の調査

言語学者の竹内理(おさむ)さんは
古今東西の語学の達人を調査し
著書にまとめました。

「より良い外国語学習法を求めて(2003)松柏社」という本です。

で、この中で
語学ができる大学生/できない大学生を
調査しまとめています。

この中で、語学ができない大学生は

推測しながら文を読む
英語を聞流す
英単語を声に出さない
という事が分かっています。

逆に、語学ができる大学生は

英文を音読する。
ディクテーションのように英語を深く聞く。
英単語は声に出しながら覚える
という事が分かっています。

つまり、この調査の中で出てくる
語学ができない大学生というのは
英語を聞き流して読み流して声に出さない・・・
という受け身な学習法なのです。

僕が注目して欲しい事は
語学ができる大学生というのは

「単語を声に出している」

ということです。

新名美次さんは著書の中で
単語を暗記するときは大きな声を出せと話しています。

単語は大きな声を出して覚える。

新名美次(1994年)40ヶ国語習得法 講談社

フランクリンコヴィー社元日本支社長のジェームス・スキナー氏は

著書で「加速学習」について語っています。

学習のスピードを加速させるもうひとつの方法は、
学習するときにより多くの感覚を巻き込むことである。

ジェームス・スキナー(2004年) 成功の9ステップ 幻冬社

そして、彼は

視覚
聴覚
触覚
という3つの感覚を
全て巻き込めば
学習が加速すると話しています。

再び、40ヶ国語話者の
新名美次さんを引用します。

覚えるときはいつも大きな声を出しながら覚えるようにする。
あなたの目は単語を見て確認し、
あなたの口は単語の発音を繰り返し、
あなたの耳はあなたが自分で何を言っているのかを聞く。

単語を覚える時は、言うこと、聞くこと、見ることなど、
あなたの体の全ての器官を利用しよう。

新名美次(1994年)40ヶ国語習得法 講談社

以上のような話は、知ってはいても
意外と実践できていないのではないでしょうか?

ところで、前回の記事で
「発音を暗記するときは声に出します」と話しました。

それで、「ええ~~!やだ!」と思う人が
いると思うんです。

語学の達人の中には
「声に出さない事は記憶を諦めること」と言う方もいます。

僕が思うに、
「声に出さない事は記憶を諦めること」ではなく
「声に出さない事は語学を諦めること」だと思います。

そもそも、語学というのは
話すためにあるわけですから
それを声に出さないで
覚えられるわけがありません。

「人が泳いでいる姿を見るだけで
泳げるようになろう!」

なんて言う人はいないのに、
こと語学になると「聞くだけ」「読むだけ」を
信じ始める人が出てきます。

やはり水泳を覚えるには、
自分がプールに入って泳がなくてはいけません。

僕の場合は、
発音を暗記するときは
1単語最低5回声に出しました。

こうすると頭の中に単語の音が記憶されて
次に意味を覚えるのは簡単なんです。

発音できない単語はじきに忘れてしまうものです。
たとえ意味を忘れても、
発音だけでも頭のどこかに残っていれば、
こんど覚えるときに楽ですが、
発音と結びつかない言葉は
いつまで経っても親しめないものです。

渡辺照宏(1962年) 外国語の学び方 岩波書店
僕は最初に英単語の発音を
期間を空けて5回声に出して覚え
そして、意味を覚えるときは期間を空けて
平均15回カードを眺めて覚えました。

この方法を使うと3つの理論が実践され
最短で英単語を覚える事ができるのです。

村上憲朗さんの英単語を眺めて覚える方法
後述するエビングハウス忘却曲線理論
ジェームス・スキナー氏の言う加速学習
長くなりましたが、とにかく

「語学は聞き流すな!声に出すんだ!」

ということだけ覚えておいて下さい。

……

次回は英単語を最も楽に記憶できる
タイミングについてお話します。