90s生まれミレニアル世代のメモ帳/備忘録

アメリカ東海岸の片隅から、読んだ記事や本で気になった箇所をメモするブログ。

一人旅の意外な効用

国内での一人旅は個人的になかなかハードルが高そうですが、、トライしている価値があるかもしれないです....

海外の一人旅をした時に、一番寂しさを感じたのは、夜一人で食事をしている時、地元の人たちがレストランでワイワイ楽しく夕食や飲み会を目にした時です。

個人的に編み出したこの寂しさの解決方法は、バーテンダーと話せるこじんまりとしたバーに行くことです。

safariman.hatenadiary.com

 

50歳を過ぎて始めた「大人の夏休み」は、やがてBさんにとってなくてはならないものになった。行先の多くは国内で、予定は極力抑える。宿ではゆっくり本を読み、眠くなったらゴロンと昼寝をする。

 

 地方の街で、一人で居酒屋に入って飲むのも面白い。まるでどこかのテレビ番組みたいだよな、と思いながら地の物を食べるのも存外に楽しかった。

 

 良かった場所は、後から奥さんと行ったりもする。夏休みに限らず、週末に近郊を歩くことも増えた。

 

 そのうちに、Bさんに変化が訪れた。仕事のことで、深く思い悩むことが減ったというのだ。

 

 Bさんの仕事は営業管理と言われる部門だった。第一線ではないが、社内調整にあれこれと気を遣う。一方で、自分の将来を考えるといまさら役員になれるとは思えない。おそらく、50代半ばでグループ会社へ出向となるだろう。

 

 自分のキャリアが何となく見えてしまう一方で、仕事の難易度はそれなりに高い。イライラしてストレスが溜まっているなと感じることも多かった。

 

 ところが一人旅を楽しむようになってからは、ピリピリすることが減ってきた。そうなると話しやすいと思われるのか、相談を持ち掛けられることも増えた。そしてスッと解決策を提案するので評判も上がる。

 

 やがて思った通りの出向になったが、想像以上に重要なポジションを任された。会社員生活の「あがり」としては羨まれる方だろう。

 

 「旅をするようになって、自分の生き方や仕事を突き放して見るようになったからかな」とBさんは後から語っている。

 

 旅先で出会ったりする人や、見聞きする話は、今までの自分がいた世界とは全く違った。親子代々で店を営んでいる人や、資料館で出会ったボランティアの人、あるいは小さな宿の若女将など、都市のオフィス勤めでは出会わないような人と話すことが増えた。

 

 大学を出て就職して30年が経って、いかに狭い世界にいたかを実感したという。そうなると、目の前の仕事の見え方も変わる。すごく揉めそうなややこしい話でも、小さな話に見える。

 

 とはいえ仕事を軽んじてるわけではない。目の前の課題を大げさに考えすぎたり、過剰な使命感やプレッシャーから自由になれた。

 50歳を過ぎて、改めて視野を広げることができたということなのだろう。

 

business.nikkeibp.co.jp

 

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